にじさんじ所属のVTuber・シスター・クレアさんをめぐり、配信画面に「真如苑」に関連するとされるURLが映ったとして、ネット上で注目を集めています。
「真如苑って、そもそもどんな宗教なの?」と気になった人も多いのではないでしょうか。筆者もその一人で、宗教でなんでそこまでXで盛り上がっているの?という印象でした。
しかし調べていくと「接心と霊能力者の関係」「過去に事件があった?」など、ちょっと気になる話題も。
真如苑は1936年に始まった仏教系の宗教団体で、独自の修行方法などでも知られています。
今回は、シスター・クレアさんの配信をきっかけに話題となった真如苑について、接心や新宗教としての位置づけ、過去の「まこと教団事件」まで詳しく見ていきます。
シスター・クレアの配信で真如苑が話題に
2026年9月上旬、にじさんじ所属の人気VTuber・シスター・クレアさんをめぐり、宗教法人「真如苑」の名前がネット上で話題になりました。
配信開始します🍹 https://t.co/8zrMWDJRNv
— シスター・クレア🔔 (@SisterCleaire) September 3, 2026
きっかけとされているのが、シスター・クレアさんのライブ配信です。
ネット上では、配信中に表示されたブラウザ画面に、真如苑の信徒向けウェブサービスとされる「Shinnyo Web」に関連する表示があった、という指摘が広がりました。
参考:真如苑信徒サイト「Shinnyo Web」
この出来事を複数のSNSユーザーなどが取り上げたことで、「シスター・クレアと真如苑には何か関係があるの?」と注目されることに。
信者かどうかは不明
ただし、ここで注意しておきたいポイントがあります。
配信画面に宗教団体に関連するURLなどが映ったという情報だけで、本人の信仰や所属を断定することはできません。
宗教は非常にプライベートな情報でもあります。憲法第20条でも信教の自由が保障されていますからね。
本人や所属事務所から明確な説明がない段階では、ネット上の情報だけをもとに「信者である」と決めつけるのは避ける必要があるでしょう。
また、シスター・クレアさんが配信活動を通して真如苑への入信を呼びかけたり、視聴者に宗教活動への参加を促したりしたという事実も、今回確認した情報からは見当たりません。
つまり、現時点で話題になっているポイントは、あくまで「配信中に真如苑に関連するとされるウェブ上の表示が映り込んだ」というものです。
一方で、普段あまり宗教団体について調べる機会がない人にとっては、「そもそも真如苑って何?」という疑問も出てきますよね。
さらにネット上では「新興宗教」「接心」「カルト」といった言葉と一緒に語られることもあり、「ちょっと気になる」と感じた人も少なくないでしょう。
では、真如苑とは実際にどのような宗教団体なのでしょうか?
真如苑とは?接心ってなに?
真如苑(しんにょえん)は、1936年に伊藤真乗と妻の伊藤友司によって始められた在家仏教の教団です。
東京都立川市に総本部を置き、日本国内だけでなく海外にも活動拠点を持っています。
真如苑は、京都の真言宗醍醐寺につながる密教の伝統を基盤としながら、『大般涅槃経』を重要な経典として独自の教えを形成してきました。
そのため、長い歴史を持つ既成仏教宗派とは区別して、一般的には仏教系の「新宗教」の一つとして扱われることがあります。
「新宗教と聞くと、カルトと同じなの?」と不安に感じる人もいるかもしれません。
結論からいうと、新宗教という言葉そのものが「カルト」を意味するわけではありません。
新宗教は、比較的新しい時代に成立・発展した宗教を分類する際に使われる言葉です。
接心では霊能者から言葉を受け取る
一方、真如苑についてネット上でさまざまな意見が出る理由の一つとして挙げられるのが、独自の修行である「接心(せっしん)」です。
真如苑が説明する接心は、自分自身の心を見つめ、日常生活のなかで気づきを得ていくための修行とされています。
そのなかでは「霊能者」と呼ばれる立場の人を介して言葉を受け取り、自分の行動や心のあり方を振り返っていく仕組みがあります。
「霊能者」という言葉だけを見ると、「どういうこと?」と驚く人もいるかもしれませんね。
こうした霊能を伴う独特な修行方法が、一般的な寺院での参拝や法要とは大きく異なって見えるため、ネット上で疑問視されたり、批判的に語られたりすることがあります。
また、真如苑では「歓喜」「お救け」「ご奉仕」という実践も重視されてきました。
特に「お救け」は、仏教の教えをほかの人へ伝える布教活動に関係するものです。
信徒側から見れば宗教的な実践である一方、外部からは「勧誘」と受け止められるケースもあります。
そのため、ネット上では「真如苑 カルト」「真如苑 勧誘」といった言葉とともに語られることもあります。
ただし、「カルト」という言葉には一律の公的な宗教分類があるわけではありません。
そのため、ネット上の評判だけを根拠として、真如苑を単純に「カルト宗教」と断定するのは避けた方がよいでしょう。
真如苑について知る際には、教団自身が説明する教義や活動と、外部から寄せられている批判や意見を分けて確認することが大切です。
そして、真如苑の歴史を調べていくと、もう一つ気になる出来事が出てきます。
それが、前身団体の時代に発生した「まこと教団事件」です。
真如苑のまこと教団事件とは?
真如苑について検索すると、「まこと教団事件」という聞き慣れない言葉を目にすることがあります。
「いったい何があったの?」と気になった人もいるのではないでしょうか。
これは、真如苑の前身にあたる「まこと教団」時代の1950年に表面化した刑事事件です。
当時、教団を離れていた元内弟子が、修行を名目として体罰を受けたとして伊藤真乗を告訴。
これを受けて警察の捜査が行われ、伊藤真乗が逮捕される事態となりました。
当時の報道では、教団に対して非常に強い表現が使われ、傷害以外にもさまざまな疑惑が取り上げられています。
ただし、ここは特に注意して見ておきたいところです。
当時メディアで報じられた疑惑と、最終的な刑事裁判で認定された内容は分けて考える必要があります。
懲役8か月・執行猶予3年の実刑
一審では1952年、東京地裁八王子支部が伊藤真乗に対して、傷害罪で懲役1年の判決を言い渡しました。
その後、裁判は東京高裁での控訴審へ進みます。
東京高裁は、問題となった体罰そのものについては宗教上の行為として無罪と判断しつつ、教団の監督者としての責任を認め、傷害罪で懲役8か月・執行猶予3年としました。
つまり、一審の懲役1年から判決内容が変更されたわけですね。
この事件は、当時の教団に大きな影響を与えました。
事件が表面化した翌年の1951年には、教団名が「まこと教団」から「真如苑」へ変更されています。
同時期には『大般涅槃経』を根本となる経典として位置づけるなど、教団としての体制も整えられていきました。
そのため、事件後の改称については、批判的な立場から「事件のイメージを変えるためだったのではないか」と語られる場合があります。
なお、まこと教団事件が起きたのは戦後間もない時期です。
当時は新しい宗教団体に対する社会の視線も厳しく、事件や報道をどう評価するかについては現在でも立場によって違いがあります。
そして、この事件と当時の報道が、現在まで続く真如苑に対する批判的なイメージを考えるうえで、重要な出来事の一つになっているのは事実です。
仏教の対極になりそうだから「シスター」とつけたのかな?と、少し思いました。


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