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【祝】イグノーベル賞20年連続で日本人研究者が入賞!歴代研究を一覧で紹介

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「人をまず笑わせ、そのあと考えさせる」ユニークな研究に贈られるイグノーベル賞。

筆者も毎年楽しみにしているのですが、同じく「今年はどうかな?」と、気になった人も多いのでは?

2026年も日本人研究者が受賞し、なんと2007年から20年連続という記録を達成しました!

今年注目されたのは、1977年に発表された「鼻のかみ方」を科学的に調べた研究です。

では、日本人はこれまでどんな研究でイグノーベル賞を受賞してきたのでしょうか?

牛のふんからバニラ、バナナの皮、歩きスマホ、シマウマ模様の牛など、思わず二度見してしまう研究がずらり。

この記事では、2026年の受賞内容とともに、20年連続となった歴代の日本人の研究を一覧で紹介します。

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イグノーベル賞で日本人が20年連続受賞

2026年9月3日、スイス・チューリヒで第36回イグノーベル賞の授賞式が開催されました。

イグノーベル賞といえば、思わず笑ってしまうようなテーマを大真面目に研究し、その奥にある科学的な問いに迫った研究をたたえる賞です。

2026年は全部で10部門が選ばれ、そのなかで日本にとって大きな話題となったのが医学賞でした。

受賞したのは、旭川医科大学名誉教授の故・海野徳二氏による「鼻のかみ方」の研究です。

研究が発表されたのは1977年。

私たちが普段何気なく行っている「鼻をかむ」という動作について、空気力学の観点から科学的に分析しました。

 

テーマだけを見ると、イグノーベル賞っぽいですが鼻を正しくかむことは耳や鼻への負担とも関係するため、日常生活に身近な医学的テーマでもあります。

筆者は鼻を強くかみすぎた結果、中耳炎になつたことがあるので他人事ではありません。

さらに2026年は、化学賞で八木幸一郎氏の名前も挙がっています。

こちらは胎生のゴキブリが作る、いわゆる「ゴキブリミルク」に関する研究です。

そのタンパク質結晶が非常に高いエネルギー密度を持つことを示した研究で、八木幸一郎氏も共同研究者として受賞しました。

 

そして何より注目したいのが、日本人研究者の連続受賞記録です。

日本人または日本に所属する研究者による受賞は、2007年から2026年まで20年連続となりました。

20年間、一度も途切れずに受賞者が出ているというから驚きです。

なお、日本人のイグノーベル賞受賞は2007年に始まったわけではありません。

1990年代から2000年代にも、足の臭いやハトの絵画識別、たまごっち、バウリンガル、カラオケなど、日本に関係するユニークな研究や発明が選ばれてきました。

その流れが2007年以降は毎年続いているというわけです。

では、この20年間にどんな研究が受賞してきたのでしょうか?

振り返ってみると、「そこを研究するの?」と言いたくなるテーマのオンパレードでした。

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イグノーベル賞の歴代日本人研究を一覧で紹介!

日本人研究者の20年連続受賞が始まったのは2007年です。

ここから2026年までの主な受賞研究を年代順に見てみましょう。

2007年・化学賞
山本麻由氏らによる、牛のふんからバニラの香りの成分「バニリン」を抽出する研究。

一見すると強烈な組み合わせですが、廃棄物を有効利用するという真面目なテーマでもあります。

2008年・認知科学賞
中垣俊之氏らによる、真正粘菌が迷路の最短経路を見つける研究。

脳を持たない粘菌が効率のよいルートを選ぶという驚きの結果でした。

2009年・生物学賞
田口文章氏らによる、パンダのふんに含まれる細菌を利用して生ごみを減らす研究。

生ごみを質量比で90%以上減らせることを示しました。

2010年・交通計画賞
中垣俊之氏らによる、粘菌のネットワーク形成を鉄道網などの設計に応用する研究。

2008年に続き、中垣氏らは2度目の受賞となりました。

2011年・化学賞
今井真氏らによる、わさびの刺激を利用した警報装置の研究。

眠っている人を起こすのに適したわさび濃度を調べ、聴覚に障害がある人にも危険を知らせられる装置につなげました。

2012年・音響賞
栗原一貴氏と塚田浩二氏による「スピーチジャマー」。

話している本人の声を少し遅らせて返すことで、発話しにくくする装置です。

2013年・化学賞/医学賞
化学賞では、今井真介氏らがタマネギを切るとなぜ涙が出るのか、その仕組みに迫りました。

医学賞では、内山雅照氏や新見正則氏らが心臓移植を行ったマウスにオペラを聴かせ、拒絶反応への影響を調べました。

2014年・物理学賞
馬渕清資氏らによる「バナナの皮は本当に滑るのか」という研究。

バナナの皮と床の摩擦係数を実際に測定しました。

漫画のお約束を科学で検証したような研究ですね。

2015年・医学賞
木俣肇氏による、キスとアレルギー反応の関係を調べた研究。

キスによってアレルギー反応が弱まる可能性を示しました。

2016年・知覚賞
東山篤規氏、足立浩平氏による「股のぞき」の研究。

股の間から逆さまに景色を見ると、対象が小さく見える現象を科学的に調べました。

2017年・生物学賞
吉澤和徳氏、上村佳孝氏らによる、雌雄の生殖器の形態が一般的なイメージとは逆転している昆虫の研究。

トリカヘチャタテという昆虫を対象にした研究です。

2018年・医学教育賞
堀内朗氏による、自分自身に大腸内視鏡検査を行った研究。

座った姿勢で自ら内視鏡を操作し、検査方法について検証しました。

2019年・化学賞
渡部茂氏らによる、5歳児が1日にどれほどの唾液を出すのかを測定した研究。

誰もが毎日出しているのに、意外と知らない唾液量を真面目に測りました。

2020年・音響学賞
西村剛氏らによる、ワニにヘリウムガスを吸わせた際の鳴き声を調べる研究。

声の高さが変化する仕組みを利用し、ワニの発声について検証しました。

2021年・動力学賞
村上久氏、西成活裕氏、西山雄大氏らによる、歩行者同士の衝突についての研究。

歩きスマホなどで注意がそれると、人の集団のスムーズな動きが崩れることを実験しました。

2022年・工学賞
松崎元氏らによる、つまみを回す際に使う指の本数についての研究。

つまみの大きさによって、人が自然と何本の指を使うのかを分析しました。

2023年・栄養学賞
宮下芳明氏、中村裕美氏による、電気刺激で味覚を変化させる研究。

電気を利用した箸やストローなどを通じて味覚を変えるという発想で、その後の減塩技術にもつながっています。

2024年・生理学賞
武部貴則氏らによる、哺乳類が腸を通して酸素を取り込める可能性を示した研究。

一見すると衝撃的ですが、呼吸不全の治療につながる可能性も研究されています。

2025年・生物学賞
兒嶋朋貴氏らによる、牛にシマウマのような縞模様を描く研究。

白黒の縞を施すことで、アブなどに刺されにくくなることを実験しました。

2026年・医学賞
故・海野徳二氏による「鼻のかみ方」の研究。

1977年に発表された研究が約半世紀を経て脚光を浴び、日本人関係者のイグノーベル賞20年連続受賞につながりました。

こうして一覧にすると、粘菌、バナナ、キス、ワニ、牛、鼻のかみ方まで、とにかくテーマが幅広いですね!

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日本人がイグノーベル賞に強い理由は?

20年連続という記録を見ると、「なぜ日本人はこんなにイグノーベル賞に強いの?」と疑問に思う人も多いのではないでしょうか。

歴代の研究を見て感じられる共通点のひとつが、日常の素朴な疑問を本気で検証していることです。

たとえば「バナナの皮は本当に滑るのか」。

普通なら「え?すべるんじゃないの?」程度で終わってしまいそうですよね。

ところが研究者は、実際に摩擦を測って数字として示しました。

「牛をシマウマ模様にしたら虫が寄ってこないのでは?」という発想も同じです。

思いつくだけなら面白いアイデアですが、実際に牛へ縞模様を施し、虫の付き方を比較することで科学的な研究になります。

2026年の「鼻のかみ方」も、まさに身近な疑問から生まれた研究といえるでしょう。

鼻をかむ行為は誰もが知っていますが、その際にどのような空気の流れが生じるのかを科学的に調べる人は多くありません。

こうした「誰も気に留めないところに疑問を持ち本当に調べてしまうこと」が、日本人研究者の受賞研究には数多く見られます。

さらに重要なのは、単に面白いだけではないこと。

2024年の腸を利用した酸素供給の研究は、新しい医療技術につながる可能性があります。

2025年のシマウマ模様の牛も、虫による被害を抑えられれば殺虫剤の使用量を減らせる可能性があります。

2023年の電気刺激による味覚研究も、減塩につながる技術へ発展しました。

つまり、入り口は「そんなことを研究するの?」と思わせる内容でも、その先には医療や農業、環境、生活を変える可能性が隠れているのです。

イグノーベル賞が掲げる「まず笑わせ、そのあと考えさせる」という考え方にもピッタリですよね。

20年連続受賞という記録は、単に日本人に面白い研究者が多いから生まれたものではなさそうです。

身近な違和感や素朴な疑問を見逃さず、独自の方法で実際に確かめてみる。

そんな研究姿勢こそが、日本人研究者がイグノーベル賞で存在感を示し続けている理由のひとつといえるでしょう。

 

余談ですが、賞金「10兆ジンバブエ・ドル」は2015年に廃止された紙幣のため、贈られてもなんの価値もないんですよね。

 

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