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ベランダ転落事故は手すり110cmでも起きる|わが子を守るために知りたい対策

事件・事故
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近年、子どもがマンションなどのベランダや窓から転落する事故が繰り返し報告されています。

「手すりが110cmもあれば大丈夫なのでは?」と思う方もいるかもしれません。

しかし、手すりの高さだけで転落事故を完全に防ぐことは難しく、子どもの成長やベランダの環境によって思わぬ危険が生まれることがあります。

私にも幼い子どもがいますが、昨日までできなかった動きが今日はできるようになっていることも多く、こうした事故は決して他人事とは思えません。

特に小さな子どもがいる家庭では、手すりの高さだけではなく、足がかりになるものがないか、窓の施錠は十分かなども含めて対策する必要があります。

この記事では、子どものベランダ転落事故が起きる理由や手すり110cmの考え方、家庭でできる具体的な対策について詳しく紹介します。

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子どものベランダ転落事故が相次ぐ理由

子どものベランダ転落事故は、決して珍しいものではありません。

消費者安全調査委員会が2025年6月に公表した報告書では、1993年から2024年までの32年間に、6歳未満の子どもが住宅の窓やベランダから転落して死亡した事故が134件確認されています。

参考:消費者庁「住宅の窓及びベランダからの子どもの転落事故

そのうちベランダからの転落が92件、窓からの転落が42件でした。

特にベランダからの転落では3歳児が多く、小さな子どもを育てている家庭では注意したい事故といえるでしょう。

 

また、転落事故というと「親が留守にしていたのでは?」と思う人もいるかもしれません。

ところが調査された死亡事故では、保護者が在宅していたケースも多く確認されています。

料理や家事をしていたり、別の部屋に移動していたりするわずかな時間でも、子どもがベランダへ出てしまう可能性があります。

 

さらに注意したいのが、子どもの成長です。

昨日まで開けられなかった窓を突然開けたり、届かなかった場所へ手が届いたりすることも。

「うちの子にはまだ無理でしょ?」と思っていた動作が、ある日突然できるようになるのが幼児期です。

だからこそ、大人による見守りだけに頼らない環境づくりが重要になります。

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手すり110cmでも転落事故は起きる?

ベランダの安全性について調べると、「手すり110cm」という数字を目にすることがあります。

建築基準法施行令では、対象となる建築物の屋上広場や2階以上のバルコニーなどについて、安全上必要な手すり壁や柵などの高さを1.1m以上とする規定があります。

ただし、ここで注意したいポイントがあります。

「手すりが110cm以上ある=小さな子どもが絶対に乗り越えられない」という意味ではありません。上記の添付画像を見ていただけると分かるとおり、いとも簡単に乗り越える子が多く2歳児でもよじ登るケースもあります。

子どもは大人が想像する以上によじ登る力を持っています。

 

さらに、手すりそのものの形状によっては、子どもが足をかけられる場所ができてしまう可能性もあります。

そのため、高さだけを測って「110cmあるから安心」と判断するのは避けたいところです。

手すりの周囲に足をかけられる部分がないか、子どもがよじ登りやすい構造になっていないかまで確認する必要があります。

 

また、ベランダに置かれている物によって実質的な手すりの高さが低くなることも忘れてはいけません。

室外機や椅子、収納ボックスなどに子どもが登れば、そこから手すりの上までの距離は一気に短くなります。特に、室外機を設置している家庭は多いでしょう。

 

「手すりの高さ」だけを見るのではなく、子どもの目線と行動を想像しながらベランダ全体を確認することが大切です。

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子どもが手すりを乗り越える原因とは

ベランダ転落事故で特に警戒したいのが「足がかり」です。

消費者安全調査委員会の調査でも、転落事故では足がかりとなる物や構造が関係したケースが確認されています。

例えば、ベランダに置かれたエアコンの室外機、椅子、テーブル、プランター、収納ボックスなど。

 

大人にとっては何でもない物でも、子どもにとっては手すりへ近づくための踏み台になる可能性があります。

室外機は簡単に移動できないため、特に見落としやすいポイントでしょう。

 

ベランダだけではありません。

窓際に置いているベッドやソファ、机、棚なども注意が必要です。

家具によじ登り、窓を開けて身を乗り出してしまう危険があります。

 

また、「網戸があるから大丈夫」と考えるのも危険です。

網戸は転落を防止するための柵ではありません。

子どもが寄りかかった際に外れたり、破損したりする可能性があります。

 

そしてもう一つ見逃せないのが、子ども自身の運動能力。

幼児期は日に日にできることが増えていきます。

「まだ鍵には届かない」「手すりには登れない」という大人の予想が外れる可能性があることを前提に、安全対策を考える必要があります。

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ベランダ転落事故を防ぐための対策

子どものベランダ転落事故を防ぐためには、「見ているから大丈夫」ではなく、そもそも危険な場所へ簡単に出られない環境をつくることがポイントです。

まず確認したいのが、ベランダへ続く窓や扉。

通常の鍵とは別に、子どもの手が届きにくい位置へ補助錠を設置すると、子どもが自分でベランダへ出るリスクを減らせます。窓が大きく開かないようにする開口制限ストッパーなどを活用する方法もあります。

私の自宅でも窓の一番上に開口制限の鍵が付いていますが、これがあると幼いうちは外に出られません。

次に行いたいのが、手すり周辺の足がかりをなくすことです。

椅子やテーブル、プランター、収納ケースなど、子どもが登れそうな物が手すり付近に置かれていないか確認してみてください。

室外機についても、可能な範囲で手すりから離した配置を検討します。

 

そして、ベランダを子どもの遊び場にしないことも大切です。

普段からベランダで遊んでいると、子どもにとってそこが「自由に出てもいい場所」になってしまう可能性があります。

子どもだけではベランダに出ないという家庭内のルールを繰り返し伝えることも対策の一つです。

 

ただし、言い聞かせだけで事故を防ごうとするのは十分とはいえません。

施錠や足がかりの撤去など、設備面の対策と組み合わせることが重要です。

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わが子を守るために今すぐできること

ベランダ転落事故を防ぐために、大掛かりな工事から始める必要はありません。

まずは今日、自宅のベランダと窓の周辺を「子どもが登れる場所はないか」という視点で点検してみましょう。

ベランダに椅子や収納ボックスが置かれているなら、手すりから遠ざける。

窓際にベッドやソファがあるなら、家具の配置を見直す。

子どもが窓の鍵に手を伸ばせるようになっているなら、補助錠などの追加対策を検討する。

 

こうした小さな見直しでも、事故につながる要因を減らせます。

特に注意したいのは、子どもが昨日できなかったから今日もできない」と考えないことです。

子どもの成長は想像以上に早いもの。

鍵を開ける、椅子を運ぶ、物によじ登るといった行動が突然できるようになることがあります。

 

そのため、一度対策したら終わりではなく、成長に合わせて定期的に安全環境を確認することが大切です。

ベランダだけでなく、窓際の家具や網戸、手すりの状態なども一緒にチェックしておきたいですね。

 

手すりが110cm以上ある住宅でも、それだけで安心とは限りません。

「ベランダに出にくくする」「登れる物を置かない」「子どもの成長に合わせて見直す」

複数の対策を重ねることが、わが子を転落事故から守るための重要なポイントになります。

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