北海道赤い羽根共同募金をめぐり、多額の使途不明金が明らかになり注目を集めています。
北海道共同募金会は事務局長を懲戒解雇したと発表していますが、その氏名は公表していません。
一方、過去の自治体や関係団体の公開資料を確認すると、北海道共同募金会の事務局長として成田達哉氏の名前が長年にわたり掲載されています。
では、元事務局長とは誰なのでしょうか。
この記事では、使途不明金問題の概要とともに、成田達哉氏の経歴やプロフィール、公開情報から確認できる元事務局長との関係について整理します。
北海道赤い羽根共同募金の使途不明金問題とは
【発覚】さらに7000万円不明、「赤い羽根」募金会明らかに 使途不明金は計2億5000万円にhttps://t.co/Ijn662Wlbk
北海道共同募金会の使途不明金問題で、募金会は新たに7000万円の使途不明金があることを明らかにした。募金会は多額の使途不明金が発生した原因などについて調べることにしている。
— ライブドアニュース (@livedoornews) September 16, 2026
北海道赤い羽根共同募金を運営する社会福祉法人北海道共同募金会で、多額の使途不明金が発覚しました。
北海道共同募金会は、2026年7月13日付で事務局長を懲戒解雇したことを公表しています。
参考:赤い羽根共同募金 社会福祉法人 北海道共同募金会「本会に関する報道について」
懲戒解雇の理由として示されたのは、多額の使途不明金となる経理処理などです。
報道では使途不明金の総額は約2億5000万円にのぼるとされています。
募金と聞くと、地域の福祉活動や支援を必要とする人たちのために使われるお金というイメージがありますよね。
それだけに、多額の資金の使途が分からなくなっているという問題は、大きな関心を集めることになりました。
北海道共同募金会の説明などによると、懲戒解雇された元事務局長は2010年に事務局次長へ就任して以降、実質的に1人で会計を担当していたとされています。
長期間にわたり経理業務が特定の職員に集中していたことも、問題を考えるうえで重要なポイントとなりそうです。
ただし、ここで注意したいのが「約2億5000万円の使途不明金」という表現。
現時点で、約2億5000万円の全額を元事務局長が着服したと確定したわけではありません。
そのため「2億5000万円を横領した」などと断定するのは適切ではないでしょう。
北海道共同募金会では第三者委員会による調査が行われており、元事務局長の関与や法的責任などについて詳しく調べられています。
今後の調査によって、使途不明金が発生した経緯や具体的な資金の流れがどこまで明らかになるのか注目されます。
参考:赤い羽根共同募金 社会福祉法人 北海道共同募金会「北海道共同募金会における使途不明金事案の発生に対する第三者委員会の設置について」
北海道共同募金会の元事務局長は誰?
今回の使途不明金問題を受けて、「北海道共同募金会の元事務局長は誰?」と気になっている人も多いようです。
しかし、北海道共同募金会は懲戒解雇した人物について、氏名を公式には公表していません。
公表されているのは「本会事務局長」を2026年7月13日付で懲戒解雇したという内容です。
主要報道でも「元事務局長の男性」「58歳の男性」などと報じられており、実名は明らかにされていません。
一方、過去の公開資料を調べると、北海道共同募金会の事務局長として成田達哉氏(なりた・たつや)の名前を確認できます。
例えば、2021年12月に開催された「第6回北のまんが大賞懇談会」では、成田氏は北海道共同募金会の「事務局次長」として名簿に掲載されています。
参考:第6回北のまんが大賞懇談会(まんが部門二次選考)出席者名簿
その後、2022年11月に日本ファンドレイジング協会が開催した研修では「北海道共同募金会事務局長」として登壇。
参考:日本ファンドレイジング協会「【オンライン開催】2022年度第1回会員交流会 実践発表「北海道共同募金会の企業との交渉術」&情報交換(全国福祉チャプター主催)」
2023年1月の「第7回北のまんが大賞懇談会」でも、事務局長として名前が掲載されています。
参考:第7回北のまんが大賞懇談会(まんが部門二次選考)出席者名簿
つまり、公開資料上では北海道共同募金会の事務局長を成田達哉氏が務めていたことが確認できるということです。
さらに気になるのが、北海道共同募金会の「事務局長」という役職が何人いるのかという点でしょう。
北海道共同募金会本部には事務局があり、その責任者にあたる事務局長は基本的に1名のポストと考えられます。
北海道内には各地域の共同募金委員会が存在するため、それぞれの組織に事務局責任者がいるケースはあります。
しかし「北海道共同募金会事務局長」という肩書は、本部事務局の責任者を指すものです。
参考:赤い羽根共同募金 社会福祉法人 北海道共同募金会「北海道共同募金会歴史・組織」
とはいえ、役職や過去の公開資料から人物を推測できることと、北海道共同募金会が処分対象者を実名で公式発表したことは別問題です。
そのため、現段階で「懲戒解雇された元事務局長は成田達哉氏」と断定することは避ける必要があります。
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成田達哉氏の経歴やプロフィールを調査
では、過去の公開資料に登場する成田達哉氏とは、どのような人物なのでしょうか。
成田氏は、北海道共同募金会で長年にわたって実務を担当してきた人物であることが確認できます。
少なくとも2013年ごろには、北海道共同募金会の事務局次長を務めていました。
| 時期 | 経歴・活動 |
|---|---|
| 2010年ごろ | 報道上、元事務局長が事務局次長に就任し、実質的に会計を担当し始めた時期 |
| 2013年 | 成田氏が北海道共同募金会事務局次長として研修会講師を担当 |
| 2015年 | 和寒町の老人クラブ交流会で「共同募金を取り巻く情勢」を講演 |
| 2021年12月 | 北のまんが大賞懇談会の名簿に事務局次長として掲載 |
| 2022年11月 | 日本ファンドレイジング協会の研修に事務局長として登壇 |
| 2023年1月 | 北のまんが大賞懇談会に事務局長として参加 |
| 2023年6月 | 三菱電機北海道支社の寄付贈呈式に出席 |
| 2025年度ごろ | 公開資料で北海道共同募金会事務局長として活動 |
| 2026年7月13日 | 北海道共同募金会が元事務局長を懲戒解雇。ただし公式発表は氏名非公表 |
北海道社会福祉協議会関係の資料では、地域福祉に関する研修会で「共同募金運動をとりまく情勢について」の講師を担当しています。
2015年には北海道和寒町で開催された「第24回全町老人クラブ交流会」に事務局次長として登壇。
「共同募金を取り巻く情勢」をテーマに講演していました。
さらに2021年12月時点でも、北海道庁の資料に「北海道共同募金会事務局次長」として掲載されています。
その後、2022年11月までには事務局長へ昇任していたことが確認できます。
日本ファンドレイジング協会が開催したオンライン研修では、「北海道共同募金会の企業との交渉術」をテーマに事例発表を担当しました。
ファンドレイジングとは、福祉活動などに必要な寄付や支援を集める活動のこと。
成田氏は共同募金だけでなく、企業や団体との連携にも携わっていたことがうかがえます。
2023年1月には「第7回北のまんが大賞懇談会」に事務局長として参加。
同年には三菱電機北海道支社による福祉施設への寄付贈呈式にも、北海道共同募金会事務局長として出席しています。
こうして経歴を見ると、事務局次長から事務局長へと昇任し、共同募金や地域福祉、企業との連携などに長く関わってきた人物だったことが分かります。
一方で、成田達哉氏の出身地や高校、大学などの学歴については、信頼できる公開資料では確認できません。
検索すると同姓同名の人物も出てきますが、北海道共同募金会とは関係のない医療関係者なども含まれています。
別人のプロフィールを成田氏のものとして紹介しないよう、注意が必要です。
また、報道されている元事務局長の「58歳」という年齢についても、成田氏本人の年齢として公式に確認された情報ではありません。
そのため、現時点では成田氏の年齢として断定しないほうがよいでしょう。
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成田達哉氏と元事務局長の関係は?
ここまでの情報を整理すると、成田達哉氏と今回懲戒解雇された元事務局長の関係について、気になる部分が見えてきます。
まず確認できる事実は、過去の複数の公開資料で成田達哉氏が北海道共同募金会の事務局長として掲載されていることです。
2021年12月には事務局次長、2022年11月には事務局長として名前が確認されています。
そして北海道共同募金会は2026年7月、「本会事務局長」を懲戒解雇したと発表しました。
また、本部の事務局長は組織を統括する基本的に1名のポストと考えられます。
こうした情報を照らし合わせれば、「同じ人物なのでは?」と考える読者がいるのも自然でしょう。
しかし、ここには重要な線引きがあります。
北海道共同募金会は、懲戒解雇した元事務局長の氏名を公表していません。
主要報道でも実名ではなく、「元事務局長の男性」などとされています。
つまり、公開資料から過去に成田氏が事務局長だったことは確認できても、北海道共同募金会が「懲戒解雇した人物は成田達哉氏である」と公式に認めたわけではありません。
そのため「成田達哉氏が約2億5000万円を着服した」「成田達哉氏が横領した」といった断定は避けるべきでしょう。
また、逮捕などの事実が確認されていない段階で「容疑者」と表現することも適切ではありません。
現時点で確実に言えるのは、公開資料には北海道共同募金会の事務局長として成田達哉氏の名前が掲載されていた一方、懲戒解雇された元事務局長の実名は公式発表されていないというところまでです。
約2億5000万円とされる使途不明金についても、全額が特定人物によって着服されたと確定しているわけではありません。
今後、第三者委員会の調査結果や北海道共同募金会から新たな発表が出れば、問題の詳しい経緯や責任の所在が明らかになる可能性があります。まずは、今後の調査を待ちましょう。


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