札幌市内の公園トイレで、蛍光灯が知らないうちにLEDへ交換されていたという、なんとも不思議な出来事が注目されています。
しかも交換が確認されたのは1か所だけではなく、複数の公園に及んでいました。私は最初、このニュースを見たとき「善意で交換してくれたならよいのでは?」と思ったのですが、調べてみるとそんなに単純な話ではありませんでした。
そこで今回は、札幌の公園トイレで起きたLED無断交換の経緯や目的、SNSで浮上した盗撮への懸念、実際にカメラが確認されたのかについて詳しく見ていきます。
札幌の公園トイレでLED無断交換が発覚
【なぜ】札幌の公園トイレ54カ所、蛍光灯が無断でLEDに…市「名乗り出てほしかった」https://t.co/BcmQtZ0gb4
この事案は1年前に発生したという。札幌市は、蛍光管のみをLED化すると「発火の可能性もある」との指摘を受け、今年春頃までに元の蛍光管に戻す作業を進めたという。 pic.twitter.com/KNf3vnXOhr
— ライブドアニュース (@livedoornews) September 7, 2026
札幌市内の公園にある公衆トイレで、もともと設置されていた蛍光管が無断でLED管に交換されていたことが分かりました。
この出来事が発覚したのは、2025年9月下旬です。
トイレの清掃業者が蛍光灯の変化に気づいて札幌市へ連絡し、その後の調査で複数の公園で交換されていたことが判明しました。
確認されたのは、白石区、豊平区、厚別区、清田区にある公園の公衆トイレです。
その数は計54か所で、交換されていた蛍光管は148本にのぼったとされています。
数本を誰かが交換したというレベルではなく、かなり広い範囲で起きていたことが分かりますね。
札幌市は2025年11月、公園トイレに貼り紙を掲示し、無断で蛍光管が交換されていることを利用者に知らせるとともに、情報提供を呼びかけました。
その貼り紙が約1年後の2026年9月5日ごろにXへ投稿されたことで、一気に注目を集めることに。
SNSでは「盗むのではなく交換?」「何のためにやったんだろう?」など、困惑する声が相次ぎました。
さらに問題となったのが、蛍光灯用の器具にLED管だけを取り付けていた点です。
札幌市が専門家に確認したところ、器具そのものを適切に交換せずLED化した場合、発火につながる可能性もあるとの指摘を受けたと報じられています。
そのため市は、2026年春ごろまでに無断交換されたLED管を元の蛍光管へ戻しました。
なお、札幌市によると、貼り紙を設置した2025年11月以降、新たな同様の事案についての報告はないとのことです。
蛍光灯をLEDに替えた目的や犯人は誰?
気になるのは、「誰が、何のためにLEDへ交換したのか」という点でしょう。
しかし、現時点で交換した人物は特定されておらず、その目的も分かっていません。
札幌市側にも交換した人物からの申し出はないそうです。
しかも、無断で交換されたのは54か所の公園トイレで計148本。
これだけの数を交換するには、LED管を用意したうえで、それぞれの公園を回る必要があります。
単なる思いつきだったのか、それとも何らかの明確な目的があったのか。
そこが分からないことも、今回の出来事が注目された理由のひとつといえそうです。
一方で、札幌市の担当者は「よかれと思って交換したのかもしれない」といった趣旨の可能性にも触れています。
たとえば「切れている蛍光灯を直したい」「LEDのほうがよい」と考えた人物が、善意のつもりで交換した可能性も否定できません。
ただし、これはあくまで可能性の話であり、実際の動機が判明したわけではありません。
そして、仮に善意だったとしても、公共施設の設備を管理者に無断で変更することには問題があります。
今回の場合は、LED管そのものが一般に市販されている製品だったとしても、既存の蛍光灯器具との組み合わせによっては安全上のリスクが生じる可能性がありました。
結果的に札幌市は、一度交換されたLED管を取り外して元の蛍光管へ戻す対応を取っています。
つまり、「LEDのほうが省エネだから交換してあげよう」という意図だったとしても、管理者側からすれば歓迎できる行為ではなかったわけです。
また、公園トイレの照明が切れている場合も、利用者が自分で交換するのではなく、各区の土木センターなど管理する側へ連絡するのが適切です。
今回のLED無断交換については、目的も実行者も明らかになっていません。
だからこそ、「なぜ54か所ものトイレを回って交換したのか?」という疑問が残り続けています。
善意だけではない 過去には盗撮につながった例も
今回のニュースを見て、「本当に善意でLEDへ交換しただけなの?」と不安を感じた人もいるでしょう。
SNSでも、LED管の無断交換が話題になると「カメラが仕込まれているのでは?」など、盗撮を心配する声が上がりました。
こうした反応が出た背景には、照明器具の周辺を悪用して小型カメラを隠した過去の事件があります。
実際、2025年に栃木県内の学校で、女子トイレや更衣室などに小型カメラを設置した疑いが持たれた事件が報じられています。
報道では多数のカメラが見つかり、蛍光灯器具の一部を利用して記録媒体などを隠す手口もあったとされています。
一見すると普通の照明器具でも、その内部や周辺に小さな機器が隠されていれば、利用者がすぐに気づくのは難しいかもしれません。
特にトイレや更衣室のようなプライバシー性の高い場所では、「照明器具が勝手に交換されている」と聞けば、不安になるのも無理はないでしょう。
ただし、ここで注意したいのは、過去の盗撮事件と札幌のLED無断交換は別の事案だという点です。
過去に照明器具が盗撮に悪用された例があるからといって、今回も同じ目的だったと判断することはできません。
札幌の件について、交換した人物の目的は現在も分かっていないためです。
では、札幌市が取り外したLED管から、実際にカメラなどは見つかったのでしょうか。
札幌の蛍光灯は大丈夫?カメラの有無を調査
結論からいうと、札幌市が無断交換されたLED管を確認した結果、盗撮カメラなどの不審物は確認されていません。
参考:Yahoo!ニュース「札幌の公園トイレ54か所、蛍光管が無断でLEDに 誰が何のため?市「名乗り出てほしかった」」
市の担当者は、取り外したものを確認したものの、カメラのようなものは見つからなかったと説明しています。
一方、「男子トイレと女子トイレのどちらで交換されていたの?」という疑問もあります。
報道されている範囲では、54か所・148本という規模は明らかになっているものの、男子トイレと女子トイレそれぞれの交換本数など、男女別の詳しい内訳は示されていません。
そのため、「女子トイレだけが狙われた」「男子・女子の両方で交換された」などと断定することもできない状況です。
札幌市が問題視したのは、盗撮カメラではなく、管理者の許可を得ず設備が変更されていたことと安全面でした。
蛍光灯器具にLED管だけを取り付ける方法では、条件によって発火する可能性も指摘されたため、2026年春ごろまでに元の蛍光管へ戻しています。
また、2025年11月に貼り紙を掲示して以降、新たな同様の事案は報告されていないとされています。
誰が148本もの蛍光管をLEDへ替えたのか、そして本当の目的は何だったのか。
その謎は残っていますが、少なくとも市が確認した範囲では、盗撮カメラなどの不審物は見つかっていないというのが現在分かっている事実です。


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