2026年7月21日13時50分すぎ、岐阜県郡上市のアメダス八幡で最高気温40.0℃を記録し、名称決定以来初の「酷暑日」が観測されたことが大きな話題となっています。
これまで「猛暑日」という言葉には慣れ親しんでいた人の中には、「酷暑日とは何?」「猛暑日と何が違うの?」と気になった人も多いのではないでしょうか。
酷暑日は、近年の記録的な高温を受けて新たに設けられた気象用語で、命に関わる危険な暑さを示す重要な指標です。
この記事では、酷暑日の定義や7月21日に初観測された背景、猛暑日との違い、注意すべき危険性や熱中症対策について、わかりやすく解説します。
酷暑日とは?定義や7月21日初観測情報を解説
「酷暑日(こくしょび)」とは、最高気温が40℃以上となった日のことを指す気象用語です。
これまで高い気温を表す言葉では「猛暑日(35℃以上)」が使われることが多かったですね。
しかし近年は40℃を超える危険な暑さを記録する地域が増え、「猛暑日」という言葉だけでは危険性を十分に伝えきれないという課題がありました。
そこで、気象庁は2026年4月に「酷暑日」を新たな予報用語として採用しました。
参考:気象庁「最高気温が40℃以上の日の名称を「酷暑日」に決定」
2026年7月21日、岐阜県郡上市八幡で「酷暑日」を初観測
そして2026年7月21日13時50分すぎ、岐阜県郡上市八幡で40.0℃、多治見市では40.3℃を観測。
これが全国で初めての「酷暑日」となり、多くのニュースやSNSで話題となりました。
【速報】
今日7月21日(火)、岐阜県郡上市のアメダス八幡で最高気温40℃を観測しました。
今年国内で初めての40℃到達で、「酷暑日」の名称が決定してからは初めての40℃になります。
八幡では統計開始以来、初めての40℃到達です。https://t.co/2ODtOFmoJF pic.twitter.com/cZFmET43kO— ウェザーニュース (@wni_jp) July 21, 2026
40℃という気温は、体温を大きく上回る危険な暑さです。
日陰にいても熱中症のリスクが高く、屋外での活動はもちろん、室内でもエアコンを使用しなければ命に関わる可能性があります。
また、この日は全国各地で熱中症警戒アラートが発表され、多くの自治体でも外出自粛やこまめな水分補給が呼びかけられました。
【猛暑はもはや“災害”です】
命に関わる危険な暑さが予想されている地域もあります↓https://t.co/jfbLehOwS142都府県に「熱中症警戒アラート」 対策を徹底してください pic.twitter.com/IhnhK2EI4C
— NHKニュース (@nhk_news) July 21, 2026
今後は天気予報でも「今日は酷暑日となる見込みです」という表現を耳にする機会が増えるでしょう。
新しい言葉ではありますが、「40℃以上=命を守る行動が必要な危険な暑さ」という認識を持つことが大切ですね。
関連記事:【北海道と比較】フランスで熱波による死者が急増|なんでエアコンつけないの?
酷暑日と猛暑日の違いは?基準や新設の理由
「でも、猛暑日と酷暑日は何が違うの?」と疑問に思う人もいるのではないでしょうか?
最も大きな違いは、気温の基準です。
それぞれを比較すると次のようになります。
- 夏日(日最高気温25℃以上)
- 真夏日(日最高気温30℃以上)
- 猛暑日(日最高気温35℃以上)
- 酷暑日(日最高気温40℃以上)
つまり、酷暑日は猛暑日のさらに上位に位置する新しい区分です。
猛暑日でも十分危険ですが、40℃を超えると人体への負担はさらに大きくなります。
汗をかいても体温が下がりにくくなり、短時間でも熱中症になるリスクが急激に高まります。
こうした背景から、気象庁は危険性をより明確に伝えるため、新たに酷暑日という言葉を採用しました。
・・・筆者の住む北海道は「真夏日」てせもニュースになるまで、「酷暑日」は想像を絶する世界です。
「猛暑日」は2007年に導入開始
なお、現在では聞きなれた「猛暑日」は、2007年に気象庁で使われるようになりました。当時も、「35℃以上」という新しい基準が話題となりました。
ちなみに、「猛暑日」導入後の初観測は2007年5月27日、大分県豊後大野市の36.1℃と、宮崎県宮崎市の35.4℃とされています。
参考:Wikipedia「2007年の猛暑 (日本)」
実は「酷暑日」は2022年から使われていた?
実は「酷暑日」という名称は2022年から日本気象協会が独自に使用していました。
参照:tenki.jp「最高気温40℃以上の日の名称が「酷暑日」に正式決定! 日本気象協会が名付けた理由と取るべき対策」
その後、気象庁が一般公募なども踏まえながら正式な予報用語として採用し、2026年から全国的に使用が始まっています。
関連記事:【今さら聞けない】熱波とは?猛暑日との違いや発生原因を解説
酷暑日に注意すべき危険と熱中症対策まとめ
酷暑日は、通常の暑さ対策だけでは不十分になる可能性があります。
参照:厚生労働省「熱中症予防のための情報・資料サイト」
40℃を超える環境では、健康な人でも熱中症になる危険性が高く、高齢者や子ども、持病のある人は特に注意が必要です。
まず意識したいのは、不要不急の外出を控えることです。
日中、とくに午前10時から午後4時頃は気温が最も高くなるため、できるだけ屋外での活動は避けましょう。
室内でも油断しない
室内でも安心はできません。
エアコンを適切に使用し、室温を下げることが重要です。
「電気代が気になるから」と我慢してしまうと、室内でも熱中症になる危険があります。
また、水分補給は喉が渇いてからでは遅い場合があります。
こまめに水分を摂り、汗を大量にかいた場合はスポーツドリンクや経口補水液などで塩分や電解質も補給しましょう。
外出する際は、
- 帽子や日傘を使う
- 通気性の良い服装を選ぶ
- 日陰を利用する
- 無理をせず休憩する
といった基本的な対策も欠かせません。
体調悪化時はためらわず病院へ
さらに、めまいや頭痛、吐き気、強いだるさなどの症状が現れた場合は、すぐに涼しい場所へ移動してください。
衣服をゆるめ、首や脇の下、足の付け根などを冷やし、水分補給を行います。
意識がはっきりしない場合や、自力で水分補給ができない場合は、ためらわず119番通報をしましょう。
酷暑日は「暑い日」ではなく、「命を守るために行動を変える日」です。
今後も40℃を超える日が増える可能性があるため、最新の天気予報や熱中症警戒アラートを確認しながら、安全を最優先に過ごすことが大切です。


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