2026年6月、フランスでは観測史上でも異例となる記録的な熱波が発生し、死者数が約30%、バリでは約60%も増加しているという衝撃的なニュースがありましたね。
参考:Yahoo!ニュース「フランス、熱波で死者数が約30%増加 パリでは60%超える」
日本国内では「そんなに暑いのに何でエアコン使わないの?」という話題がのぼりますが・・・
そもそも、フランスの平均気温ってどれくらいなのか知らないな、涼しいならエアコンがなくても不思議ではないなと思い調べてみました。
今回の記事では、フランスで熱波による死者が急増した背景や平均気温、日本との違い、そしてエアコンがあまり普及していない理由についてまとめます。
フランスで熱波による死者が急増した原因とは
2026年6月、フランスは観測史上でも例を見ない猛烈な熱波に見舞われました。
全国の最高気温の平均(または、気象指標)は異例の30℃近くを記録し、1947年以降で最も高い数値となっています。
今日また40度越えしそう。午前中すでに32度。フランスは石造の建物が多いから中はひんやりしててクーラー必要なかったんだけど、40度越えだとクーラーないと呼吸もままなりませんね。三四郎は毛皮着てるわけで、かわいそう。クーラーのある場所へ避難します。やれやれ。 pic.twitter.com/YLVovuNknX
— 辻仁成 (@TsujiHitonari) June 25, 2026
南西部では44℃を超える地点も現れ、首都パリでも40℃を超える異常な暑さとなっています。
この熱波の影響で、6月下旬のわずか1週間だけでも約2,000人を超える超過死亡が確認され、高齢者を中心に被害が拡大しました。
参考:日本経済新聞「欧州、熱波の死者2000人超 年内に総合対策、米も警報」
これだけ熱波の影響が大きい背景に「オメガブロック」と呼ばれる特殊な高気圧の停滞があるそうです。高気圧が長期間同じ場所に居座ると熱気が逃げず、昼夜を問わず気温が下がらない状態が続いてしまいます。
さらに専門機関では、地球温暖化によって今回のような極端な熱波が発生しやすくなっているとの見方もあります。
関連記事:【今さら聞けない】熱波とは?猛暑日との違いや発生原因を解説
電力需要や病院への搬送急増も死者数増加の要因
問題は暑さだけではありません。
病院への搬送が急増し、電力需要も大幅に増加しました。
原子力発電所では冷却水の温度上昇によって出力制限が行われ、一部の学校や観光施設では営業時間の短縮や閉鎖などの対応も取られたそうです。
また、暑さから逃れるために川や海へ向かった人の事故も相次ぎ、溺死者も発生しました。
2003年の欧州熱波ではフランスだけでも約1万5,000人が亡くなった経緯があります。
03年の熱波を機に暑さへの警報体制は大きく改善されたそうですが、2026年の熱波では改めて猛暑への脆弱性が浮き彫りになったといえそうですね。
そもそもフランスの夏の平均気温は?北海道と同じくらい?
今回のフランスの熱波のニュースを見て、ふと「そもそもフランスの夏ってどれくらいの気温なの?」という疑問がよぎりました。
確認すると、フランスの夏の平均気温は地域によって差があるものの、北部のパリでは日中の最高気温がおよそ22〜25℃、最低気温は13〜16℃ほどだそうです。
また、南フランスは地中海性気候のため、夏は30℃近くまで上がる日も珍しくないとのこと。
一方で、湿度は夏のパリ周辺で40~60%程度。低くてカラッとしているようです。
北海道民の私からするとだいぶ気温が近い印象ですが、湿度だけみるとおり同じ25℃前後でも北海道よりも過ごしやすいそうです。たしかに、北海道も初夏は湿度が低いですが、夏場は湿度70%近くなることは多いですからね。
フランスでエアコンが少ない理由
フランスでエアコンが少ない理由はさまざまあるようですが、夏場涼しいのであればなくても不思議はあれません。
実際、フランスの家庭用エアコン普及率は約25%程度だそうです。約10年前の北海道のエアコン普及率は26.6%だった(現在は60%弱)ので、夏が涼しい地域であれば不思議ではない普及率です。
参考:産経ニュース「エアコンの設置業者不足が深刻 記録的猛暑の北海道ではダイキンやパナソニックが対策強化」
さらに、夏涼しい地域の人々は一時的に猛暑日が続いても「8月過ぎれば涼しくなるでしょ」「アイス食べればいいしょ」という感じで、我慢で乗り切れると考えがちなところがあります。
やせ我慢ではなく、本気で「そのうち涼しくなるでしょ」と思っているんですね。
さらに、夏涼しい地域の人々は、暑さで体調がどのように崩れるのか?といったところを理解していないことも多いです。端的にいうと暑さを舐めています。
フランスの熱波関連のニュースを見ていると、一昔前の北海道みたいだなと思わずにはいられませんでした。
歴史的建造物の多さや価値観も課題
フランスで冷房が普及していないもう一つの理由は歴史的建造物の多さです。
フランスでは景観保護のためエアコンの室外機の設置が制限されるケースも多いようです。
参考:CNN「見苦しくうるさすぎ、あまりに米国的? フランスで巻き起こるエアコン論争」
共同住宅では住民全体の同意が必要になることもあり、設置のハードルは決して低くありません。
文化的な背景もあります。
フランスでは「自然の風で過ごす方が健康的」「エアコンはぜいたく品」という考え方が今でも根強く残っているそうです。
加えて、環境負荷や電力消費を抑える政策も進められており、冷房設備の急速な普及には慎重な姿勢が取られてきました。
しかし2026年の記録的熱波を受けて、こうした状況にも変化の兆しが見えています。
家庭用エアコンや高効率ヒートポンプの需要は急増し、都市の暑さ対策や建築基準の見直しについても議論が進み始めているそうです。
気候変動によって今後も熱波が増えると予測される中、生活スタイルだけで対応するのは、難しい場面も増えていくでしょうからね。
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まとめ:他人事とは思えなかったフランスのエアコン事情
熱波の中、フランスではエアコンを使わないというニュースに対し、日本ではボロクソにいっている投稿も多いですが、、、
背景を調べると、一昔前の北海道のエアコン事情のようで他人事とは思えなくなりました。
一昔前の北海道では本当にエアコンは贅沢品のイメージでした。さらに、「エアコンの風に当たっていると風邪ひきそう」というイメージもありました。学校にもエアコンはありません。私はいまだに「電気代がもったいない」という印象もあります(笑)
そんな北海道も、最近では夏場に35度を超える日が多くなり、エアコン普及率は60%を超えています。
やっばりね、暑いときはちゃんと涼んだほうが、体調もいいし仕事もはかどりますね。
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