「フランスでは6月23日、観測史上最も暑い日となり、南西部ピソで44.3度を記録しました。」
2026年は世界各地で記録的な高温が続き、「熱波(ヒートウェーブ)」という言葉を毎日のようにニュースで目にしますよね。
ヨーロッパや北米では命に関わるほどの暑さが続いているのにエアコンがないなどで、連日各所で議論が行われていますが……。
そもそも「熱波」とは何かご存じですか?
私は最近まで「熱い波みたいなのが来ているのかな?波動的な?」と、だいぶしょうもないイメージしかなかったのですが、、、
ちゃんと調べるとそうではなかったので、ここで改めて熱波とは何か、確認していきます。
熱波とは「異常に暑い昼夜が続く地域的な累積過剰熱」のこと
熱波とは世界気象機関(WMO)の定義通りに説明すると「異常に暑い昼夜が続く地域的な累積過剰熱」のことだそうです。
これだと何のことかさっぱり分からないので、もう少し砕いて説明すると・・・
「平年よりも著しく高い気温が数日から数週間にわたって続く現象」となるそうです。英語では「Heat Wave(ヒートウェーブ)」と呼ばれます。
世界気象機関(WMO)による共通の基準では「最高気温が平年より5℃以上高い日が5日以上連続すること」とされているものの、具体的な定義は国や地域によって異なるそうです。
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日本の猛暑日との違いは連続性の有無
日本では「猛暑日」という言葉のほうが馴染みがありますが、猛暑日は最高気温が35℃以上になった1日を表す気象用語です。
参照:気象庁「気温について」
一方で熱波は、気温の高さだけではなく、その状態が何日も続き、人や社会へ大きな影響を及ぼすことまで含めた現象を意味しています。
つまり、猛暑は「1日の暑さ」、熱波は「異常な暑さが続く災害」と考えるとわかりやすいですね。
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日本で「熱波」が使われない理由

でも、日本でも40度が連日!ということってよくありますよね?
しかし、「群馬県で熱波発生!」といったニュースは聞いたことがない。
これについては、「公益社団法人 日本冷凍空調学会」が以下のように解説しています。
猛暑日は継続期間や出現範囲を示さないので,すなわち東アジア の広い範囲で4 ~ 5 日にわたって猛暑日が続けば,これが熱波となる.しかしながら日本は,北は北海道から南の沖縄 まで南北に長く,およそ異なる気象条件を持つため,国内での熱波発生とはならないのであろう.
引用:公益社団法人 日本冷凍空調学会「近気になる用語 257 猛暑日,熱波」
熱波は地域的なものというより、ヨーロッパ全体のように、より広い範囲で発生する気象現象のようです。
熱波が発生する仕組み
では、なぜ熱波は発生するのでしょうか。
大きな要因の一つが、高気圧が長期間同じ場所に居座ることです。
強い高気圧に覆われると雲ができにくくなり、太陽の熱が地表に降り注ぎ続けます。
さらに暖かい空気が上空に閉じ込められることで、熱が逃げにくくなる「熱ドーム(ヒートドーム)」という現象が起こることがあります。
熱ドームが発生すると、昼だけでなく夜も気温が下がりにくくなり、高温状態が何日も続いてしまい、結果として熱波が生まれると考えられています。
地球温暖化も影響している可能性
CNNの記事によると、2026年のような深刻な熱波は少し前であれば「ほぼ起こらなかった」としています。
6月下旬に欧州を襲い、これまでの記録を塗り替えた今回の猛暑は、数十年前であれば「ほぼ起こり得なかった」とする新たな分析結果が発表された。人間が引き起こした気候危機が「明白な原因である」と指摘している。
ではなぜここまで深刻化しているかといえば、地球温暖化の影響が強いだろうと、専門家は指摘しています。
二酸化炭素(CO₂)などの温室効果ガスが増えたことで、地球全体の平均気温が上昇しました。
その結果、以前なら珍しかったような異常高温が発生しやすくなり、熱波の頻度や強さ、継続期間も長くなっていると報告されています。
実際にIPCC(気候変動に関する政府間パネル)や世界気象機関(WMO)は、気候変動によって熱波が今後さらに増加する可能性が高いと指摘しています。
つまり熱波は、単なる「暑い夏」ではなく、気候変動によって世界中で起こりやすくなっている自然災害の一つと考えられます。
・・・日本でも最近では線状降水帯の発生など、異常気象が通常になっていますからね。

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