一日頑張った後は足が重くてだるくて痛い。そんな時は足の裏をマッサージすると痛みや強ばりが軽くなります。
このレポートではリフレクソロジーの効果、フレクソロジーとは何か、マッサージ効果の科学的根拠について調べた内容をまとめています。
リフレクソロジーの効果
【反射区図】
まず、リフレクソロジーとは、足の裏の特定部位(反射区)を押せば、それに該当する体の特定部位に作用するという考えに基づき、疲労回復などをはかる方法のことです。
「足裏マッサージ」というと、分かりやすいかもしれませんね。
そんなリフレクソロジーの効果は大きく分けてこの2つです。
リラックス効果
寝る前、足の裏をマッサージすることで、血流がよくなり足がポカポカしてきます。
「足が冷えて眠れない。」
そんな時はリフレクソロジーを試してみてください。
マッサージするうちに、足全体が暖かくなってきて段々と眠たくなってきます。
今日一日頑張った足裏のマッサージすることで、「自分と向き合う時間」「疲れを癒す時間」を両方取ることが出来ます。
体調・体質改善
足の裏には全身の健康に繋がる「反射区」というものが密集しています。
例えば親指をマッサージすると、脳の疲れや疲労に効くと言われるのは、親指の反射区が脳に該当するからです。
このように、全身と対応する反射区が密集しているため、足うらのマッサージで体質改善がはかれるんです。
リフレクソロジーと足つぼの違い
【足つぼ図】
リフレクソロジー、「足裏マサージ」というと、「足つぼのこと?」と思う方も多いはず。実は、「足つぼ」と「リフレクソロジー」(足裏反射区)はまったく別のものなんです。
私も今回調べるまではずっと同じものだと思っていました。
・足つぼ:
指圧する「点」のことを指す。
経絡経穴(けいらくけいけつ)
・足裏反射区:
マッサージをする「面」のこと。
該当する体の特定部位に作用する
イメージだと「北斗の拳」がわかりやすいですね。「北斗の拳」で突く「経絡秘孔」。
あれって何かしらの技を相手にかけたい時、ピンポイントで突いてますよね?あれがまさにツボです。
これに対して「足裏反射区」はマッサージを行う面。
「北斗の拳」がもし、「ツボ」を突くのではなく、「反射区」を使って戦う漫画だったら、「マッサージして敵を倒す」ような感じになってしまいます。
まったく別物ですよね(笑)
マッサージの科学的根拠
少し話しが逸れますが、反射区を揉むと健康にいいことに科学的根拠はあるのかを調べてみました。
反射区については今回の調査では見つけることが出来ませんでしたが、「マッサージに科学的根拠があるのか?」は確認が出来ましたので、まとめます。
科学的根拠(エビデンス)の多くは、痛みやさまざまな病気と関連する他の症状に対する効果を示しています。科学的根拠(エビデンス)の多くは、効果が短期的なもので、継続して効果を得るにはマッサージを受け続ける必要があることを示唆しています。
『引用元:厚生労働省『「統合医療」に係る情報発信等推進事業』「統合医療」情報発信サイト』
簡単に言うと、「痛みに効果はあるけど継続しないといけないよ」ということですね。
科学的にも効果があると認められていることは初めてしりました。
よく、足つぼだとか、足裏マッサージなんかの話しをすると「それってさ、本当に効果あるの?」なんて聞かれそうですが、マッサージに関しては効果ありと自信を持って言えそうです。
では、どんな症状に効果があるのでしょうか?
痛み
2008年に発表された系統的レビューと、 2011年にNCCIHから助成を受けた臨床試験により、マッサージは慢性腰痛に効果がある可能性があると結論されました。
『引用元:厚生労働省『「統合医療」に係る情報発信等推進事業』「統合医療」情報発信サイト』
2012年に発表されたレビューでは、労務作業を行う女性にとってマッサージは痛みを徐々に緩和し満足感が増すことが研究により示唆されたが、証拠としてのレベルは低い、と結論されました。
『引用元:厚生労働省『「統合医療」に係る情報発信等推進事業』「統合医療」情報発信サイト』
全体的には「効果がある」と断言しているものは少なく、「効果がある可能性がある」と表現しているものが多いですね。
痛みとなると数値化しづらい、他の手段(投薬など)を行っている可能性があるからでしょうか?
メンタルヘルス
2010年に行われた臨床試験17試験のメタ分析では、マッサージ療法は抑うつを低減する可能性があると結論づけられました。
『引用元:厚生労働省『「統合医療」に係る情報発信等推進事業』「統合医療」情報発信サイト』
2010年に発表されたレビューでは、マッサージにより高齢者にリラックス効果があると結論されました。
『引用元:厚生労働省『「統合医療」に係る情報発信等推進事業』「統合医療」情報発信サイト』
2010年にNCCIHが助成した小規模臨床試験によると、全般性不安障害に対して、リラックスした環境を与え深呼吸のレッスンを行うことと比較して、マッサージ療法には症状緩和効果は見られませんでした。
『引用元:厚生労働省『「統合医療」に係る情報発信等推進事業』「統合医療」情報発信サイト』
「抑うつ」には軽減の可能性があるものの、「不安」には症状緩和の効果が見られないというところも興味深いポイントです。
一つ言えることは、「マッサージにより高齢者にリラックス効果がある」ので、お孫さんがおじいちゃん、おばあちゃんの肩を揉むのは理にかなっているということですね。
敬老の日のプレゼントは「肩たたき券」が最良でしょう。
頭痛
頭痛に対するマッサージの効果に関する臨床試験は予備試験的なもので、多少有望という程度にとどまっています。
『引用元:厚生労働省『「統合医療」に係る情報発信等推進事業』「統合医療」情報発信サイト』
ここは効果があってほしかったところですね。
頭痛は「多少有望」にとどまっています。
これらの調査以外にも、マッサージの効果は様々な病気や痛みで研究をされているようですが、効果がはっきりと分かっているものは少ないのが現状のようです。
科学的根拠がまだ不明確な部分はあるにしても、マッサージをしてここちよい、リラックス出来ると感じるならそれが一番大事だと思います。
ゆったりくつろいだり、のんびりしたり、元気になれる。
そんな風に感じるのなら、きっとそのマッサージは自分にあっているということですね。
〈注意〉
妊娠中の女性や、何かしらの原因で通院をしている方は医師に相談の上、マッサージをうるようにしてください。
まとめ
いかがでしたか?
前半ではリフレクソロジーについて、後半ではマッサージの科学的根拠について見ていきました。
マッサージは痛みに効果があると言われてはいるものの、まだまだ未解明な部分も多いようです。それでも、疲れた足や肩をもみほぐす時は至福の瞬間ですよね。
心地よく、リラックス出来るならそのマッサージを続けることで日々の健康にも繋がっていきそうです。
最後までご覧頂きましてありがとうございます。
〈参考サイト〉
○厚生労働省『「統合医療」に係る情報発信等推進事業』「統合医療」情報発信サイト
コメント