ビールにコーヒー、チョコレートなどなど…
苦いものが妙に美味しく感じる時ってありませんか?
お久しぶりです。ハトムギ(@hatomugi_bikatu)です。
最近、仕事が立て込んでいたからか、「ビール飲みたい」「コーヒー飲みたい」と思うことが多々ありました。
そこで気になったのが「苦いものが食べたい時ってどんな時か?」です。
よく、味覚と体調には共通点があるといいますよね。
そこで今回は、苦いものが食べたいときの体の状態を色々と調べてみましたのでご紹介します。
そしたらなんと!苦みとストレスの関係も浮き彫りになりました。
最近、暑く感じたり、精神的に疲れていたりする人は是非ご覧くださいね。
東洋医学の「五味調和」では“食べたい味”と体調に関係があるらしい
では早速、「苦いもの 食べたいとき」で検索してみます。
トップに出てきたページでは、東洋医学の「五味調和(ごみちょうわ)」についてかかれていました。
なんでも、東洋医学では「五味」をバランス良く取ることが大切らしく、さらに“欲しい味”を知ることで、体に足りていないものや状態がわかるようです。
※こちらの記事がとても分かりやすいです。
参考:大人すはだ 「食事が変わる!食べものの組み合わせで体調を整える「五味調和」とは?」
東洋医学の“苦み”の4つの効能
では、苦みの“効能”から「どんな時に苦いものが食べたくなるのか」考えていきます。
体の熱を整える、体を冷ます
苦みには、体の熱を整えたり、冷ましたりする効果があるそうです。
これはイメージしやすいですね。
沖縄では「ゴーヤ」がよく食べられていますし、夏の暑い日には「ビール」が飲みたくなります。
なので「苦いものが食べたい時」は、もしかすると「暑い時」なのかもしれません。
最近、北海道も夏日が続いていたので、これは当てはまりそうですね!
水分を排出する(利尿作用)
「熱を冷ます」とも似ている効果ですが、東洋医学的に見ると、苦いものには「利尿作用」があるそうです。
水分を排出するから、体の熱が冷めると考えるとわかりやすいですね。
また、春に出てくる「山菜」は苦み成分によって、冬の間に溜めた老廃物をスムーズに排出する効果が期待できるそうです。
旬のものを食べると、しっかり体が整うようにできているという訳ですね。
消炎症作用
また、苦い食べ物には頭痛や咳などの「炎症を鎮める効果」があるとのこと。
こちらについては、なかなか食べ物のイメージがしにくいですが…。
実体験としては「確かに!」と思うことが多々あります。
代表的なのが「頭痛の時コーヒーを飲む」というもの。
「カフェインの効果で脳の血管が収縮するため、頭痛が収まると」理解していましたが、もしかすると「苦み」も求めていたのかもしれませんね。
心臓・小腸・舌を助ける
苦みは、心臓や小腸、舌の働きを助けるようですが…
これは、なかなかイメージできませんね(笑)
息苦しさ、便の不調、舌が上手く回らない、などの状態を助けるようです。
注意:苦みの取り過ぎはダメ
以上のように、東洋医学では“苦み”で対応する不調を取り除く働きが期待できます。
ですが、取り過ぎると下記のようなデメリットがあるとのこと。
- 肺・大腸に不調
- 風を引きやすくなる
- 体毛が抜けやすくなる(!?)
そのため、五味をバランス良く取ることが大切とのことです。
苦いものが美味しい時は精神的なストレスが影響している?
では、次に東洋医学以外で「苦いものが食べたい」の理由について調べてみました。
そこで出てきたのが「苦み」と「ストレス」の関係です。
とある実験では、同じ苦みのチョコレートを精神的ストレスがかかる前と、かかった後に食べてもらったところ、ストレスを受けた後の方が苦いチョコレートが美味しく感じられたとのこと。【注1】
実験:同じ苦さのチョコレートを食べる
- ストレスを受ける前→苦い!
- ストレスを受けた後→美味しい!
※苦みは変わっていないのにストレス後は美味しく感じる!?
さらに、精神的ストレスを感じると、味を感じにくくなり、中でも「苦み」を特に感じづらくなるようです。
ただ、苦みを感じなくなるのは分かったものの、「苦いものが食べたくなるのか?」までははっきりと分かりませんでした。
そのため、ひとつ言えるとすれば…
最近苦い食べ物が美味しいと感じているなら、精神的なストレスを感じている可能性が高いのかもしれませんね。
…私の実感としても、最近けっこう頭を使っていたので、たしかに、精神的なストレスがかかっていた気はします(笑)
関連記事:辛いものが食べたい時はストレスが溜まっている説は本当か検証しました
苦いものが食べたい時は「鉄分不足」の可能性も
苦いものの中でも、「ブラックコーヒー」が飲みたくなる時は、鉄分不足の可能性もあるそうです。
血液中の鉄分が不足することで、効率よく酸素が循環できず、疲れやすくなる。
↓
疲れるからまたコーヒーを飲む。
↓
コーヒーに含まれるタンニンが鉄分の吸収を阻害しさらに疲れやすくなる取り込むことが出来ない…
こんな感じで、どんどん貧血の悪循環に陥ることもある様なので気を付けたいですね。
苦みのかなでも、特にコーヒーが飲みたくなったら、レバーなど、鉄分の多い食材を食べるといいかもしれません。
↓体調が優れないものの、コーヒーのような苦みが欲しい時に飲んでいる代替飲料です。
鉄分やミネラル、亜鉛などが入っていて苦みを補充しつつ、健康になった気分を味わえるのでおすすめです。
※ただし、「コーヒー」だと思って買うと違いすぎてがっかりするのでご注意を(笑)
手軽で美味しい苦い食べ物5選
では、理由はともあれ、苦い食べ物が食べたくなった時、手軽に食べられる“苦い食べ物”を5つご紹介します。
また、その食べ物で得られる健康効果と、苦みの成分についても合わせ添付しています。
苦い食べ物 |
食べると期待される効果 |
代表的な苦み成分 |
コーヒー |
覚醒作用、利尿作用、胃酸を増やす |
カフェイン、クロロゲン酸ラクトン、ビニルカテコール・オリゴマー |
ブラックチョコレート |
血流の増加、リラックス効果、食欲減退 |
テオブロミン |
ゴーヤ |
鎮痛作用、血圧効果作用 血糖値を下げる、整腸作用 |
ククルビタシン、モモルデシン |
ビール |
抗酸化作用、アルツハイマー抑制(ホップの効果) |
ホップ(イソα酸) |
グレープフルーツ |
抗アレルギー作用、食欲抑制、抗酸化作用 |
ナリンギン |
…「苦い食べ物」って探してみると案外見つからないものですね。
こんな感じで、「苦い食べ物」といってもそれぞれ苦み成分も異なるため、「どんな効果があるのか?」も気にして食べるのも面白いかもしれません。
おまけ:私の考える“苦いものが食べたい時”→“気分転換”では?
最後に、以上を踏まえて、私の考える「苦いものを食べたい時はどんな時か?」をご紹介します。
それはズバリ、気分転換したいときではないでしょうか?
- 仕事が忙しい→コーヒーを飲んで気持ちを切り替える
- 仕事終わりの解放感を味わいたい→ビールで乾杯!
…こんな感じで、“苦み”には、現在の気分や気持ちを大きく変える働きがあるのかなと思っています。
“苦み”は学習しないと味わえない
そもそも、苦みというのは学習して初めて「美味しい」と感じられるようになります。
「苦い食べ物」=「毒」である可能性が高いため、本来動物は苦いものを避ける習性があるそうです。
(こどもは苦いものが食べられないこと多いですよね。)
また、苦味はどの味覚よりも感知しやすいという特徴もあります。
このため、苦いものを美味しい、食べたいと思うのは、その食べ物が「安全である」と勉強して初めて達成できことなんです。
まさに“大人の味”だね!
苦いものを食べると一瞬ストレスに感じるのでは?
で、ここからはあくまで仮説なのですが、苦いものを食べた時、頭で「毒ではない」と分かっていても、体的には「毒かも?」とちょっと身構えるのでないかと思うんです。
- 「毒かも?」と身構える=緊張状態
- 「苦いけど食べられる」と安心する=弛緩、リラックスする
…こんな感じで、「苦いもの」を食べると、緊張とリラックスを一気に経験できる。
だから、気分転換に最適な味覚として、「苦み」を選んでいるのではないかと思いました。
※あくまで私個人の経験から感じたもので、根拠はありません。
- 甘いものが食べたい→満たされたい
- 辛いものが食べたい→刺激が欲しい、ストレスを発散したい
- 苦いものが食べたい→気分を切り替えたい
↑各味覚のだいたいのイメージってこんな感じです。
まとめ:苦い食べ物が“美味しい時”は精神的なストレスが原因かも!
以上、苦い食べ物が食べたい時をまとめると…
- 体の熱を取りたい時【東洋医学】
- 水分を排出したい時【東洋医学】
- 炎症を鎮めたい時【東洋医学】
- 心臓・小腸・舌が弱っている時【東洋医学】
- 鉄分不足の時(主にコーヒーが飲みたい時)
- 精神的なストレスを感じている時
で有ろうという結果になりました。
特に苦い食べ物が「美味しい!」と感じる時は、精神的なストレスの影響が大きいかもしれません。(肉体的なストレスは除く)
なので、最近苦いものが食べたい、美味しいというあなたは、ストレス対策も一緒にするといいかもしれませんね。
…因みに、苦いものが食べたかった時の私の状況は、、、
- 部屋が暑くなりだした
- 頭をかなり使っていた
- 座り過ぎて浮腫んでいた
と、いう状態でした。当たってますね(笑)
最後までご覧いただきまして、ありがとうございました。
【注1】参考:日本官能評価学会誌 「ストレス状態における味の感受性」
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