こんにちは、音に敏感なハトムギ(@hatomugi_bikatu)です。
ところで、家で仕事や趣味に勤しんでいる皆さん。
“音”が気になって集中できないことってありませんか?
そんな時にぜひ試してみていただきたいのが、イヤーマフと耳栓の併用です。
片方ずつだと気になる雑音も、両方使えば嘘のように静かになります。
この記事では、イヤーマフと耳栓の併用でどれだけ防音効果を得られるのか、メリット・デメリットと合わせて解説します。
うるさいと仕事に集中できない人におすすめの内容となっています。
簡単に集中力を上げられますよ!
イヤーマフと耳栓の併用で防音効果倍増!
では先に、イヤーマフと耳を併用することで、どれだけ防音効果を高められるのか、個人の感想をご紹介します。
なお、実験のためテレビ(NHKのニュース)の音量を10にして、各防音具を使うとどの程度の音量っぽく聞こえるか調べました。
防音具の種類 | 音量(感覚値) | 感想 |
防音なし | 10 | 音が大きく集中できない。 |
イヤーマフのみ | 8 | 安いからか防音効果はイマイチ。ニュースの内容は普通に聞き取れる。 |
耳栓のみ | 5 | ぼやけるものの、何を言っているかは分かる。 |
イヤーマフ+耳栓 | 1 | 会話はほぼ聞こえない。無音に近い。 |
こんな感じです。
防音効果を数値的な根拠(dB・NRR)を元に解説
こんな大雑把な解説じゃ本当に効果があるのか分からないわ~
というあなたのために、ちゃんと数値的な根拠を元に、防音効果が上がる理由を解説します。
まず、人が「うるさい!」と感じる音の大きさ(音圧)は、dB(デシベル)という単位で目安が定められています。
状態 | 音圧(dB) | 具体例 |
すごくうるさい | 90~120dB | 工場の中(90dB) |
うるさい | 60~80dB | 会話を含む生活音(60dB) |
普通 | 40~50dB | 図書館(40dB) |
静か | 20~30dB | 深夜の郊外(30dB) |
極めて静か | 10dB | 呼吸音 |
なお、これらは音を発する物体との距離によっても異なります。
自宅で仕事をしていて「うるさい!」と感じるときは、60~70dBの環境に身を置いていると考えられます。
NRR(ノイズ・リダクション・レイティング)は、遮音性能を表す単位
で、イヤーマフや耳栓には「NRR」という単位が書かれています。これが何かというと、アメリカ合衆国が定める遮音性能を示す単位です。
簡単に言ってしまうと、NRRが高ければ、それだけ防音効果に優れるという訳です。
ちなみに、同じ防音効果を示す単位に「SNR」(シングル・ナンバー・レイティング)がありますが、これはEUで使われている単位とのこと。
個人的な感想としては、NRRが高い方が、防音効果に優れていると感じました。
騒音数から遮音数を引くと、どの程度音が防げるか分かる!
で、遮音効果がどの程度になるかは、騒音のdBから遮音のdBを引くと分かるそうです。
一般的な騒音を65dBと仮定して計算してみます。
ちなみに、今回使用した防音具のNRRは下記のとおりです。
Buloge 防音イヤーマフ【NRR:29dB】
※画像はクリックするとAmazonに飛びます。
EARS SECRET 耳栓耳栓:【NRR:32dB】
※画像はクリックするとAmazonに飛びます。
防音具を使うと、どの程度変化があるか見てみましょう。
防音具 | dBの変化 | 変化後のdBの状態 |
何も使わない | 65dB | うるさい |
イヤーマフ(NRR:29dB) | 65dB-29dB=36dB | 郊外の深夜くらい |
耳栓(NRR:32dB) | 65dB-32dB=33dB | 木の葉の擦れ合う音くらい |
イヤーマフ+耳栓 | 65dB-(29dB+32dB)=4dB | ほぼ聞こえない |
※騒音を65dBと仮定して計算
と、数値上はこのようになります。
イヤーマフと耳栓を併用すると、伝わる音圧は10dB以下となり、ほぼほぼ聞こえない状態が完成します。
ただし、上記はあくまで机上の話しなので、実際にはタイピングのかすかな音や高音(チャイムとか)などは聞こえます。
・・・こんな感じで、防音具を2つ使えば、効果が足し算になるので、本当に静かで集中できる環境が作れます。
イヤーマフと耳栓は防音の仕組みも違う
じゃあ、小さいイヤーマフと大きいイヤーマフを重ね付けすればいいんじゃない?
…と、思う人はいないかもしれませんが、イヤーマフと耳栓は、防音の仕組みが違うことからも、2つ合わせると効果が高まるものと考えられます。
- イヤーマフ:外界から伝わる音を遮断
- 耳栓 :耳の穴を通る音を遮断
「耳の穴を塞げばどれも一緒なんじゃない?」と思ったのですが、音は
- 耳(耳介-ジカイ-というらしい。)で集められて、
- 耳の穴(外耳道-ガイジドウ-)を通って、
- その後、鼓膜を震わせる
ことで聞こえるそうです。
参照:ノーベルファーマ株式会社【鼓膜・難聴の情報サイト】鼓膜ナビ「音が聞こえるしくみ」
なので、イヤーマフと耳栓を併用すれば、1.音を集めるのを阻害、2.音が通るのを阻害、と、ダブルの効果で防音力が強まるようですよ。
…と、こんな感じで、イヤーマフと耳栓を併用する効果が分かったので、次にメリットを解説します。
イヤーマフと耳栓の併用メリット
では、イヤーマフと耳栓を併用するメリットからご紹介します。
音楽を聞くよりも集中できる(個人差あり)
まずは、音楽を聞くよりも集中できる点です。
- 神経質なタイプ
- 大きい音を聞き続けると頭痛なる
- 音楽よりも周りの騒音の方が気になる
こんなタイプの人は音楽を聞くよりも、イヤーマフと耳栓を併用した方が、仕事の効率は上がるのではないかと思います。
ただ、仕事の効率を上げるには、音楽が役立つという意見と、脳の負担になるという意見があり、さらに個人差もあるため「静かな方がいい!」という人は試してみてください。
安いイヤーマフでも防音効果を上げられる
ざっと調べた感じ、NRR(防音効果を計る数値)の高いものや、その他の性能が良いイヤーマフは値段も高いです。
で、ケチって安いイヤーマフを買うと、思ったほど防音効果が得られない。そんなときも、耳栓を併用するだけで防音効果をグッと高められます。
安いイヤーマフと安価な耳栓で、お手軽に雑音をシャットアウトできるのはポイントです。
在宅勤務のイライラを減らせる
せっかく家で仕事ができる時間が増えたのに、居間のテレビが耳障りだとか、家事の音がうるさいとかで家族と喧嘩するのはもったいない話です。
そんな時も、耳栓とイヤーマフがあれば生活音を気にせず、居間で仕事をすることも可能。
家族それぞれ、自分のペースでやりたいことができるので、音で起きるいざこざを防げます。
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番外編:イヤーマフはイヤホンとも併用可能
内側が深めのイヤーマフを使ったり、平べったいイヤホンをつけたりすれば、2つは併用できます。
Web会議がある人や、音楽を聴きつつ雑音を遮りたい人は、イヤーマフとイヤホンを併用してもよさそうです。
…こんな感じで、メリットの多いイヤーマフと耳栓の併用ですが、デメリットもあるのでご紹介します。
イヤーマフと耳栓を併用するデメリットと注意点
使い始めは、耳の穴と耳の違和感が結構つらいです。
頭は重いし耳は痛いし長時間は使えない
イヤーマフはまあまあ重さがあるし、耳栓は耳の中で膨らむから圧迫感がすごいし、両方つけていると結構な重装備です。
慣れないうちは、1時間もすると耳周辺が痛くなります。ただ、どちらも、だんだん馴染んではきます。もし、快適に使いたいときは、
- 締め付けの緩いイヤーマフを選ぶ
- 耳栓の形状を変える
などするといいと思います。
蒸れにも注意
イヤーマフは耳をすっぽり覆うため多少蒸れます。
おな、耳栓は特に蒸れる感じはありません。
なので、やっぱりある程度時間がたったら、両方外した方がよさそうです。
宅配を聞き逃しそう
防音効果が高いので、宅配便などのチャイムを聞き逃しそうなところも要注意です。(まだ実体験なし。)
時間帯指定を使って、忘れないようにしたいですね。
ただ、低音域はほぼ聞こえなくなるものの、電子レンジの「チン!」のように高い音は聞こえるので、チャイムも大丈夫かなぁとは思います。
人と会話できない
通常の音量で話しかけられても、何を言っているのかほとんど分かりません(笑)
なので、大声で話しかけてもらうか、イヤーマフを外すかしないと、会話は成り立ちません。(耳栓のみなら、会話できる。)
イヤーマフと耳栓 併用のポイント
最後に、イヤーマフと耳栓を快適に併用するポイントを解説します。
耳栓を差し込みすぎない
耳栓は耳の奥まで差し込むと結構痛いので、浅瀬を塞ぐ感じで使っています。
ちょっと浅めでも、イヤーマフで耳を覆うので、防音効果は得られます。
(これ、改めて調べたところ、耳栓の形を変えると解決しそうな問題でした…)
耳栓はサイズの合ったものを使う
また、耳栓はサイズも豊富にあります。
合っていない大きさのものを使うと防音効果が減ったり、耳が痛くなったりする原因になるので、サイズの合うものを使いましょう。
適度に外して耳を休ませる
長時間イヤーマフと耳栓をつけていると、耳が疲れてきます。
長くても1時間くらいを目安に、全部外して、耳を休ませるようにしています。
また、無音状態が長く続いた後に防音具を外すと、生活音がやたらと大きく感じてしまうため、その防止も兼ねています。
イヤーマフも耳栓も消耗品
イヤーマフも耳栓も消耗品です。
効果が薄くなったり、汚れが目立ってきたりしたときは、新しいものに取り換えましょう。
まとめ イヤーマフ+耳栓で防音効果倍増
イヤーマフと耳栓の併用により防音効果が倍増。
神経質な人でも集中できる静かな環境が作れます。
在宅勤務になったけど居間だと集中できない!そんな人におすすめの方法です。
ただし、長時間使うと耳が痛くなる、人の話はほぼ聞こえないなど、不便な点もあるためご注意を。
私はイヤーマフと耳栓を併用したお蔭で快適に仕事ができるようになりました。
最後までご覧いただきまして、ありがとうございました。
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