こんにちは、ハトムギ(@hatomugi_bikatu)です。
実は最近、“自家製切り干し大根”作りにはまっています。
買うと案外高い切り干し大根ですが、実はカンタンに手作りできます。
この記事では、切り干し大根の作り方、干すときの疑問、切り干し大根の栄養を解説します。
切って干すだけ、手間いらずなのに栄養・旨味もアップするのでおすすめです。
カンタンに旨味も栄養もアップ!
自家製切り干し大根 簡単な作り方(干し方)
では早速、自宅で簡単にできる切り干し大根の作り方(干し方)を紹介します。
なお、切り干し大根は、茹でてから干す方法などさまざまな作り方がありますが、ここでは一番単純な「生の大根を干す方法」を紹介します。
材料・用意するもの
材料・用意するものは至ってシンプル。
たったこれだけで切り干し大根を作れます。
- 大根(ちょっと萎びててもOK)
- ざる、または、干し網(干し網の方が便利)
大根はどんなものでも問題ありません。
傷があったり、多少シナシナしたりしていても、干せば美味しくいただけます。
種類もなんでもいいです。
また、干す際に使うものは“ざる”と書かれていることが多いですが、↓こんな感じの“干し網”の方が作業しやすいです。
なぜって、強風でも大根が飛ばされないから、安心して放置できるからです!(ズボラ)
切り方
次に、切り方です。
実は切り方も細長いだけでなく、いちょう切りや半月切りなど、どんな切り方でもOKです。
太めに切ればしっかりした歯ごたえで美味しく、細く切れば短い日数で切り干し大根が出来上がるのがメリットです。
また、切るときは皮付きでも、皮なしでもOK。皮があると、よりしっかりした歯ごたえが楽しめます。
実際作ってみた感想としては、最初は“千切り”が作りやすいです。
こんな感じ↓
- 乾燥しやすいから失敗しづらい
- 調理も慣れているから使いやすい
と、これが理由です。
厚めだと、それだけ乾燥に時間がかかり、失敗の原因になります。
なので、最初は様子見で無難なのを作るのがいいかなぁ、と思います。
干し方
切った大根は乾燥を早めるため、干す前にキッチンペーパーなどで水分をしっかり拭き取ります。
その後、ざるや干し網に、重ならないように並べてベランダに干せばOK!
重ならないようにすることで、大根同士がくっつかず、早く乾燥します。
干すのは晴れていて乾燥している時期が適しているため、冬場がおすすめです。
また、場所は風通しのいいベランダや庭で干します。
切り干し大根は4日~2週間程度、しっかり干して乾燥させます。
雨が降らない冬場は、外でほったらかしにしても大丈夫でした。
が、そんなに時間が取れないときは、半日程度干す“干し野菜”として、食べてもいいですね。
出来上がり
表面を触ってみてカサカサの状態になれば完成!
もし、まだ水っぽいところがあればもう数日干します。
↑完成すると、こんなに小さくなります(笑)
白く出来上がっていれば、微生物なども繁殖せず、上手くいった状態とのこと。
100gの生大根から6g程度の切り干し大根が出来るそうです。
調理方法
出来上がった切り干し大根は、調理する前に軽く洗って、水で20分程度戻してから使います。
で、戻した水には、旨味や栄養が染み出ているので、煮物の時は出汁として使います。酢の物を作る時は、味噌汁にしてもいいですね。
自家製だと作っている工程が全部分かるまで、「戻し汁って汚くないの?」とか、変な心配をしなくていいのが嬉しかったりします。
こんな感じで、自家製切り干し大根でも、普通の煮物が作れます。
自家製切り干し大根は切り干し大根独特の臭いがほとんどしないので、調理もしやすいです。また、歯ごたえも良く、甘味もあって本当に美味しいですね。
保存方法
湿気らないように、袋などに入れて保存します。乾燥材があればなおよし。
常温よりも冷蔵庫などに入れて保管した方が品質を保てます。
しっかり乾燥させたものは半年~1年ほど保存が効くそうです。
私はちゃんと出来ているか心配なので、食べる分だけ作って保存はしていません。
夜は?夏は?切り干し大根の疑問まとめ
次に、家で切り干し大根を作るときに感じた疑問点をまとめました。
夜はどうするの?
切り干し大根の作り方を見ていると、「夜は室内に取り込んだ方がいい」というものと、「夜も干していて大丈夫」というものが見受けられます。
私も最初、「結局どっちなの?」と悩みました(笑)
作った結果、冬場は夜も干しっぱなしで大丈夫でした。
夜しまう理由としては、「雨や夜露を避けるため」と考えられるので、乾燥した冬場なら夜も干しっぱなしで大丈夫です。干し網なら雪も入りません。
ただし、春先などまだ雪は降るけど日中暖かい状態では、積もった雪が溶けて水滴が付く可能性があるので取り込んだ方がよさそうです。
冬:夜も外に出しっぱなし
夏:夜は室内にしまう
と、考えておけばいいかなと思います。
凍っても大丈夫?
切り干し大根の中には、あえて凍らせて作るものもあるそうなので、凍ってしまっても問題ありません。実際、私の作ったものも凍っていましたが美味しく食べられました。
雨が降ったらどうするの?
切り干し大根は雨に濡らさないように、すぐに室内に取り込みます。また、天気予報で雨の予想が出ているときは室内で干しておきます。
もし、雨に濡れてしまったら扇風機やストーブの前で乾燥させるといいそうですが…
カビが心配なので、できるだけ「雨にぬらさない!」を心がけたいですね。
干していると鳥につつかれない?
カラスとかスズメに食べられないか?これも、問題ありませんでした。食べ物が少ない冬季にも関わらず、切り干し大根は狙われていないので、彼らの好みではないのかもしれません。
ただし、他の動物(サルとかイノシシとか)では、どうかは分かりません(汗)
変色したけど大丈夫?
切り干し大根は干している最中や保存中に、変色してしまうことも多いようです。で、変色にも、食べられる変色と、食べられない変色があるのでご注意ください。
ざっとまとめるとこんな感じ↓
- 茶色 →食べられる(メイラード反応)
- 黒ずみ →要確認
- 青っぽい→要確認
- 赤 →食べられない!(カビ)
…ちょっと分かりづらいですが、茶色は自然の反応のためOK、赤はカビだからNG
それ以外はカビの可能性があるため確認が必要です。
切り干し大根全体が、黒っぽかったり、青っぽかったりするのは「アントシアニン」の影響だそうです。特に、はじめから青っぽい大根を干すと、干した後も色が出やすいようです。
ただし、
- 黒や青が斑点状に広がっている
- 黒や青の周りから胞子がのびている
- あきらかにかび臭い
こんな場合はカビなので、食べずに捨ててくださいね。
夏も作れるの?
確認したところ、切り干し大根は夏でも作れるそうです。特に、カラッと晴れる梅雨明けがおすすめとのこと。ただし、高温・多湿の場合は干しづらく、カビが生えるなど失敗も多いようです。
もし、湿度が高い地域なら、午前中だけ外に干す。で、午後はエアコンの効いた室内で扇風機をあてて乾かした方が、干しやすいかもしれませんね。
自家製切り干し大根の注意点
次に、家で切り干し大根を干す際の注意点を紹介します。
排気ガスや砂埃
もし、家の外が道路に面していたり、砂埃が酷かったりする場合は、外ではなく室内の窓辺に干した方がいいかもしれませんね。窓際なら、日光も当たるので栄養アップも期待できます。
正直、排気ガスがどの程度切り干し大根に影響するかは分かりませんが、不安がある場合は室内干しがベターです。
カビ
手作りで怖いのがカビ。梅干しでもそうですが、雨に当たるとカビやすくなるので、とにかく「水に濡らさない!」を心がけたいです。
失敗を避けるためにも、晴れていて乾燥している、作りやすい季節に干したいですね。
また、湿気た場所で保存すると、カビや痛みの原因になるので注意が必要です。
切り干し大根の栄養
最後に、切り干し大根の栄養です。大根を切って干すだけなのに、栄養が何十倍にもなります。さらにうまみも増すのでいいこと尽くめです。
【可食部100g当たりの栄養】
生大根 | 切り干し大根 | |
カルシウム(mg) | 24 | 500 |
カリウム(mg) | 230 | 3500 |
葉酸(ug) | 34 | 210 |
食物繊維(g) | 1.4 | 21.3 |
参照サイト:カゴメ.「[切り干し大根は栄養の宝庫]なんとカルシウムは大根の20倍!」
こんな感じで、ただ干しただけなのに、いろいろな栄養が6~20倍にアップします。他にも、鉄分やビタミンB類、タンパク質なども含まれます。減ってしまうのはビタミンCくらい。
生大根の9割は水分のため、干すと栄養が残るためです。さらに日光に当てることで酵素の働きが活性化し、生以上に栄養が増えるようです。
また、生大根と比べてかさが減るので、たくさん食べられる点もメリットです。
まとめ 自家製切り干し大根は本当に美味しくて栄養満点!
簡単に作れる自家製切り干し大根は、生大根以上に栄養が豊富になる点が魅力です。
さらに、自家製だと市販品のように干してから時間が経っていないので、大根らしい香りと、甘味、歯ごたえが楽しめるので気に入っています。
切り干し大根を買いたいけど臭いがだめ。
そんな人こそ、ぜひ自宅で切り干し大根を作って欲しいと思います。
簡単なのに想像以上の美味しさで、きっとハマるはずです。
最後までご覧いただきまして、ありがとうございました。
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