前回のレポートでは、コーヒーの効能・カフェインを断つ(所謂(いわゆる)“コーヒー断ち”)によって得られる効果、コーヒーの代替ハーブティーについてまとめています。
では、コーヒーはいつ頃発見されたのでしょうか?
また、現在の私達のように、過去にもコーヒーを愛用していた著名人にはどのような人物がいるのでしょか?
このレポートでは「コーヒー発見の2大起源説」、「コーヒーを愛飲していた歴史上の人物」、「ノンカフェインで眠気を覚ます飲料」についてまとめています。
1258年頃 コーヒー発見の2大起源説 エチオピアV.S.アラビア
現在私達の愛飲しているコーヒーがいつ頃発見されたかには、2つの大きな起源説があります。
宗教も全く別の地域から2つのコーヒー発見伝説は生まれました。
ヤギ飼いカルディ発見説(エチオピア起源説)
「ヤギ飼いカルディはある日、自分が世話をしているヤギ達が、灌木になる実を食べると、騒ぎ立て、興奮することを発見します。
修道院でこの話をすると、院長も不思議に思い、その実を茹でて飲んでみることに。
すると、気分が非常に爽快になったではないですか!
さらに居眠りをする僧侶に飲ませてみると、眠ることがなくなりました。
やがて、「眠らない修道院」の噂は国中に広まり、その不思議な木の実が競って求められるようになったのでした。」
このコーヒー起源説を調べていて、一つ勉強になったことがあります。
それは、「コーヒーと輸入食品のワンダーショップ」“カルディコーヒーファーム”は、このコーヒー発見伝説から来ている名だと言うことですね。
なぜ、ファーム(農園・農場)なのか、「カルディ地方のコーヒー農園で作られている豆を使ったコーヒーを提供したのが店の始まりだった」というような由来ではないことが理解出来ました。
カルディの袋には個性的なヤギの絵が描かれていますが、モチーフとするにはそれほど可愛いとは言えない“ヤギ”が登場する理由も今回の調査で納得しました。
次回、カルディに足を運ぶのが楽しみです。
追放されし僧侶オマール発見説(アラビア起源説)
「オマールはモカで評判の祈祷師であった。その土地の領主の娘は病気を患っていた。
娘の病を直してほしいと、オマールを頼って領主はやって来たのだった。
オマールは彼女に祈祷を施したところ、娘の病は完治した。
ほどなくして、町に不埒な噂が流れるのだった。
「オマールと領主の娘は治療の過程で恋に落ちた」
この噂を聞きつけた領主は激怒し、オマールをモカから追放する。
追放されたオウサブの地で、オマールは一羽の小鳥が「赤い木の実」をついばんでいるのに気がつく。
そこで彼もその実を摘み取り、鍋で煮てスープにしてみる。
素晴しく香りのよい飲み物ができた。
飲んでみると、疲れ切っていた体にみるみる力が蘇ってくるではないか。
その後、オマールはこのスープを使い、多くの人々を病から救った。
その功績が認められ、モカへの帰投も許されたのだった。」
以上が、コーヒー発見の2大起源説です。
…どちらの物語にも共通していることは、豆をスープにしたことでしょうか。
物語の展開は各サイトにより様々ですが、多くはこの流れとなっています。
このように、コーヒーの発見はまさに偶然の産物であったと言えます。
それでも、「疲れが取れる」「眠気が覚める」と言う、現代でも共通の利用目的からコーヒーは飲料として発展していったことが物語から伺えます。
ノンカフェインの飲料が主流であった時代、カフェインを含んだ飲料は今以上の効果があったのでしょう。
では、そんな発見当初から人々を魅了した悪魔的とも言えるコーヒー。
後の世では、どのような人々が魅了されていったのでしょうか?
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コーヒーに魅了された著名人
代表的な3名を紹介します。
ヨハン・ゼバスティアン・バッハ
ヨハン・ゼバスティアン・バッハ(Johann Sebastian Bach)
1685年3月31日- 1750年7月28日)
18世紀のドイツで活躍した作曲家・音楽家です。
バロック音楽の重要な作曲家の一人。
当時から即興演奏の大家として知られていました。
代表作は「G線上のアリア」「パストラーレ(パストレッラ)」「主よ人の望みの喜びよ」など、上げればキリがないほどです。
この、バロック音楽界の重鎮「音楽の父」バッハも実は大のコーヒー党だったのです。
また、バッハの生きた時代はちょうどトルコからコーヒーが伝わったばかりでした。
ライプツィヒの喫茶店では、コーヒー依存症が社会問題になるほどの反響ぶり。
そんな1732年に誕生したのが、『コーヒー・カンタータ』(おしゃべりはやめて、お静かに)です。バッハ作曲、ピカンダー作詞のコーヒーを飲むと聞かない娘とその父のやり取りをコミカルに描いた小喜歌劇です。
ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン
ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン ( Ludwig van Beethoven)
(1770年12月16日頃 – 1827年3月26日)
ドイツの作曲家、ピアニスト。
音楽史上極めて重要な作曲家です。
「交響曲第5番」「ピアノソナタ第14番「月光」」などが有名です。
「楽聖」ベートーヴェンのコーヒーの逸話といえば、「1杯60粒ぶんをきっちり数えて淹れていた」というものが有名です。
ベートーヴェンの気難しい性格と、コーヒーをこよなく愛していたことが垣間見える逸話といえます。
ナポレオン・ボナパルト
ナポレオン・ボナパルト( Napoléon Bonaparte)
(1769年8月15日 – 1821年5月5日)
革命期のフランスの軍人・政治家です。
軍隊の飲料として初めてコーヒーを取り入れたのはナポレオンだと言われています。
また、下記のような名言ものこしているほどのコーヒーラバーでした。
「強いコーヒーをたっぷり飲めば目がさめる。コーヒーは暖かさと不思議な力と、心地良き苦痛をあたえてくれる。余は無感よりも、苦痛を好みたい」
「コーヒー ナポレオン 名言」と検索するとヒットする言葉ではありますが、どこからの出典かまでは、今回確認することが出来ませんでした。
…余談ではありますが、Wikipedia(ウィキペディア)の記述によると、「ナポレオンは生涯に一度だけウサギに襲われたことがある」そうです。
このように、コーヒーは歴史上の人物も魅了した強い力があったといえます。
眠気を覚ます、意識を覚醒させる、気分を高める…。
彼らの活躍と、コーヒーは切っても切り離せないとも言えそうです。
ノンカフェインで眠気を覚ますには?
コーヒー発見の歴史、コーヒーを愛した歴史上の人物について見ていきました。
太古から人々はコーヒーの 味もさることながら、“覚醒効果”に着目し、利用してきたと言えるのではないでしょうか?
“ここぞ!”という時、コーヒーを利用することで覚醒する方法はもちろん有効でしょう。
ただ、コンビニエンスストアでも手軽にコーヒーを購入出来る現代社会においては、コーヒーの飲み過ぎ、とりわけカフェインのとり過ぎによる副作用も見逃してはいけません。
ここからは、太古から人々を悩ませた、“睡魔”とコーヒー(カフェイン)以外で戦う方法を考えて行きます。
おすすめはミントによる覚醒効果
カフェインに頼らない、ノンカフェインで眠気を覚ます方法としてもっとも手軽に行えるのは、“ミントティー”や“ミントキャンディー”を利用する方法です。
眠気覚ましにミントタブレットを利用する方も多いと思います。
これらの飲料、タブレットは比較的簡単に手に入れることも可能です。
コーヒーと同じく、ミントタブレットは大抵のコンビニエンスストアで購入が可能です。
ミントの効果・効能
・胃腸の機能を整える
消化を助けてくれ、腹痛の痛みや胸焼けなどの症状緩和に。
・鎮静効果
イライラや不安感の解消に
・リフレッシュ効果
ミントを嗅いだときのスーッする香りの正体は「メントール」です。
この香りにはリフレッシュ効果、さらに眠気を覚ますのに有効です。
この他にも、ミントには「虫を避ける効果」「口臭予防」「痛みの緩和」「鼻炎予防」「消臭効果」など、数え切れないほどの効果があります。
午後のブレイクタイムを、コーヒーからミントティーに替える。
更に、ミントキャンディーやミントタブレットも併用することで、カフェインに頼らず眠気を覚ますことが可能と言えそうです。
まとめ
以上がコーヒー発見の歴史・コーヒーを愛用した著名人についてのレポートとなります。
コーヒーの起源には2つの有力な説があること、歴史上の人物達もコーヒーをこよなく愛していたことがわかりました。
また、僧侶さえも悩ませた睡魔は、コーヒーによって克服していた歴史があることも、今回の調査からわかりました。
カフェインレス、カフェイン断ちをしたい方の睡魔克服方法としては、手軽に購入出来る、ミントティーやミントキャンディーを利用することがおすすめです。
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