最近では大手コーヒーチェーンやコンビニエンスストアでも“デカフェ”“カフェインレス”のコーヒーを扱う店舗が増えて来ましたね。
カフェインレス化が進む一方で、カフェイン自体の効果や、長年カフェインを摂取していた人が控えることで得られる効果を理解している人は少ないのではないでしょうか?
このレポートではカフェインとはそもそもどのような物質か、また、カフェインレスで得られる効果、代替飲料(ハーブティーなど)についてまとめています。
カフェインを含む飲み物・食べ物
コーヒーが代表的なイメージのカフェインですが、どのような飲料・食品に含まれているのでしょうか?
実は私達が普段 口にする、様々なものに含まれています。
飲み物
- 緑茶
- ウーロン茶
- 紅茶
- ココア
- コーラ
- 栄養ドリンク
- エナジードリンク
食べ物
- チョコレート
市販薬
- 鎮痛剤
- 総合感冒薬
このように、普段口にする様々なものにカフェインは含まれています。
カフェインの発見者
多くの人が「カフェイン」と聞くと「コーヒー」を連想するのではないでしょうか?
このイメージの背景には、「カフェインはコーヒーから分離、発見された物質である」ことが大く関わっているでしょう。
英語の「Coffee」と「Caffeine」ドイツ語の「Kaffee」「 Koffein」の綴りが似ているのもこのためでしょうか。
カフェインを最初に発見したのは、フリードリープ・フェルディナント・ルンゲ(Friedlieb Ferdinand Runge)というドイツ人の化学者です。
世界で初めてカフェインの単離に成功しています。
2019年2月8日はフリードリープ・フェルディナント・ルンゲの生誕225週年に当たり、ドイツをはじめとする諸外国では「Google」ロゴも変更されお祝いされていたそうです。
では、この、私達に身近なカフェインにはどのような作用があるのでしょうか?
カフェインの効果
では、カフェインにはどのような効果があるかも、確認しましょう。
覚醒作用
眠気覚ましにコーヒーを飲む人も多いと思います。
カフェインには中枢神経を興奮させることによる覚醒作用がありますので、コーヒーを眠気覚ましに利用するのはこの効果を利用しています。
利尿作用
コーヒーやお茶を摂取するとトイレが近くなるのはこの効果のためです。
利尿作用により、体内の老廃物が体外へ排泄されやすくなります。(デトックス)、
また、余分な水分を排出することで、むくみの解消にも繋がります。
この他にも、強心作用、皮下脂肪燃焼効果、解熱鎮痛作用があるようです。
上記の通り、カフェイン、適量を摂取することで、頭が冴えたり、眠気を覚ましたりする効果が有ります。
これらの作用のため、一時的に意識を覚醒したい時や、パフォーマンスを高めたい時にカフェインは効果を発揮すると言えそうです。
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一日の摂取量と副作用
カフェインには先にご紹介効果がある反面、多量に摂取すると、吐き気・めまい・興奮などの副作用もあるため“体に悪い”というイメージがあるのも否めません。
ですが、適量を摂取する分に体に害のある物質ではありません。
諸説ありますが、1日 3~5杯分のコーヒーに含まれる程度のカフェイン(400~450mg)
を摂取しても、身体に悪い影響はないと言われています。
また、カフェインは体内に蓄積する物質でもない点も留意してください。
ただ、上記はあくまで一般的な数値であり、カフェインの感受性(カフェインの影響を受けやすいか、否か)は個人差が大きいのも事実です。
また、その時の健康状態にも大きく左右されます。
少量のコーヒーを摂取するだけでも下痢をする方がいるように、カフェインの影響には個人差があることも忘れてはいけません。
カフェインレス生活で起こる変化
長期的にカフェインを摂取していた場合、摂取を控えると人体にどのような影響があるのでしょうか?
最近では大手コーヒーチェーンでも「デカフェ」「カフェインレス」のコーヒーを扱っている店舗が多くなってきたため、このような試みも挑戦しやすくなったと言えるでしょう。
「カフェイン断ち」「デカフェ」「カフェインレス」等のキーワードで、インターネットで検索をしたところ、下記のような人体への影響が確認できました。
カフェイン断ちの効果
・精神が安定する
・安眠など睡眠への好影響
・美肌
・偏頭痛の改善
・胃痛等、消化器系の症状の改善
また、長期間カフェインの摂取を継続していた人では、“離脱症状”と呼ばれる症状を経験する人もあるようです。
具体的には「頭痛、疲労感、めまい」などを経験している方が多い印象です。
特に、離脱症状として「頭痛」を経験している人が圧倒的でした。
▼実際の体験記事はこちら
カフェインレス生活におすすめの飲み物3選
このように、カフェインにはメリットもあればデメリットもあります。
また、カフェインレス生活でもたらされるメリットからもわかる通り、長期に及ぶカフェインの多量摂取は人体に何らかの悪影響があるのではないか?という、可能性も否めません。
そこで、ここからは「デカフェ」「カフェインレス生活」、特に、コーヒーの代わりとなるハーブティーを紹介していきます。
諸外国ではコーヒーの代わりとして愛飲されているものです。
チコリコーヒー
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フランスをはじめ、ヨーロッパで親しまれるハーブ飲料です。
チコリの根を刻んで焙煎し、熱湯で淹れることで、コーヒーに似た風味を味わえます。
牛乳で割って飲むのも美味しいようです。
~チコリの効果~
むくみ、便秘の解消、抗炎症作用、デトックス
※チコリコーヒーのデメリットについては、こちらの記事をご覧ください
たんぽぽコーヒー
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コーヒーが貴重だった時代のポーランドで、コーヒーの代わりに飲まれていたのが始まりです。
その後ヨーロッパ全土で愛飲され、現在に至ります。
たんぽぽの根を焙煎し作られます。
~たんぽぽの効果~
母乳分泌促進、利尿効果、むくみ解消
麦茶
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諸説ありますが、現在の麦茶のベースとなる飲料は、原始農耕の始まった頃から親しまれていたようです
搗精(とうせい)し焙煎した大麦の種子を煎じて、水やお湯で抽出した飲料です。
「ごく薄いコーヒーは麦茶に風味が似ている」と言う意見もあります。
~麦茶の特徴~
豊富なミネラル、血液サラサラ、安価
▼関連記事
【ノンカフェイン】利尿作用もあるの?麦茶の効果・効能について
まとめ カフェインは付き合い方を大切に
以上がカフェインについてのレポートとなります。
カフェインには意識を覚醒する、心拍数を上げる等、一時的にパフォーマンスを高めたい場合に特に有効といえるでしょう。
その反面、多量の摂取においては副作用も確認されています。
また、カフェインレス、デカフェにより得られる健康効果も注目すべき内容が多くありました。
毎日大量のコーヒーが手放せない、けれどカフェインを控えたい。
そのような要望には、諸外国で古くからコーヒーの代わりとして愛飲されてきた、ハーブティーがおすすめです。
written by hatomugi (@hatomugi_bikatu)
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