ノンカフェインでコーヒー代替飲料としても有名なチコリコーヒーですが、飲むことでデメリットや体に悪いことってあるんでしょうか?
こんにちは、ハトムギ(@hatomugi_bikatu)です。
実は私が以前書いたこちらの記事「「カフェイン断ち」による体への影響とおすすめのコーヒー代替飲料(チコリコーヒー・たんぽぽヒーコー)について」なんですが、「チコリコーヒー デメリット」で検索して訪れてくれる方が多いものの…
チコリの詳しいデメリットについては記載されていません(汗)。
そこで今回は、ライターとしても仕事をしている筆者が、全力でチコリコーヒーのデメリットや副作用を探してまとめてみました!
結論として、チコリコーヒーにデメリットらしいデメリットは見当たりませんでしたが、注意点などと合わせて紹介したいと思います。
チコリコーヒーにデメリットはあるの?5つの気になる点について
では早速、チコリコーヒーのデメリットや気になるところをご紹介していきます。
コーヒーの味と香りではない
先に、チコリコーヒーはあくまでコーヒー代替飲料であってコーヒーではありません。
そのため、香り高い本物の「コーヒー」を想像して飲むとガッカリするかもしれません(笑)
とは言え、決してまずいというワケではなく、けっこう癖になるし、なんなら美味しいです。
味については、後半で詳しく解説します。
飲みすぎに注意
デトックス効果や整腸作用、抗炎症作用があるといわれているチコリコーヒーですが、飲みすぎには注意してください。
特に、水分や老廃物を排出する作用が強いといわれているため、1日に5杯も6杯もと飲むと、過剰に体の水分を排出してしまう可能性があります。
とはいえ、どんなに健康に良い食べ物・飲み物でも、取り過ぎは良くありません。
当たり前のことと言えば、当たり前ですが。
脱水症状に注意
先ほどご紹介した通り、チコリコーヒーはデトックス効果(利尿作用)が強いため、大量に汗をかいている状態では適さない飲み物でしょう。
最近のように気温が35℃を超える日が続き、脱水状態にある時は経口補水液などを飲みましょう。
ただ、適度な利尿作用は体の熱を放出するため、ちょっと暑い日なら“チコリアイスコーヒー”なんて良いかもしれませんね。
アレルギーに注意
また、チコリコーヒーのチコリはキク科の植物のため、アレルギーがある方は避けたほうが良いでしょう。
シュンギク、ゴボウ、レタス、フキ、ベビーリーフなどがキク科の植物です。
妊娠中は飲んじゃダメ?
今回ここが一番迷いましたが、結論としては…
「妊娠中にチコリコーヒーを飲みたいなら、かかりつけの医師や助産師に相談してください」
となります。
ネットで検索すると、妊娠中はチコリコーヒーを「飲まない方が良い」とする主張と、「飲んでも良い」とする主張があります。
飲んじゃいけない理由としては…
- チコリコーヒーのデトックス効果で子宮収縮がおこる
- チコリはキク科のため、アレルギーの可能性があるから妊娠中は飲まない方がよい
など。
逆に妊娠中にチコリコーヒーを飲んでも問題がないという理由しとしては…
- チコリコーヒーが危険という論文がない
- ヨーロッパでは古くからチコリコーヒーが飲用されているが、妊婦も飲んでいるし問題はない。むしろカフェインレスのため推奨されている。
と、なります。
論文は散々探しても出てこないし、「医師監修」のチコリコーヒーと妊娠についての記事もなし。
もう、こうなってしまうと、何が真実かわからん…
摂取を避けるべきハーブがあるのは事実
(チコリコーヒーは、一旦置いといて…)
とは言え、ハーブの中には妊娠中に摂取を避けるべきものがあるのも事実です。
しかも、かなり種類があります。
「安全だと思ったら実は…」なんてことがあったら大変なので、妊娠中に控えるハーブティーについて、信頼性の高い参照リンクを張っておきます。
(カモミールも注意なのにはビックリ。)
▶参照リンク:国立研究開発法人 医薬基盤・健康・栄養研究所 「 妊娠中のハーブ製品の自己判断による摂取に注意 (Ver.150605)」
そのためチコリコーヒーの結論としては…
- 少しでも不安があるなら飲むのを避ける
- 興味があるなら医師や助産師に相談する
これが一番かなと思います。
チコリコーヒーのデメリットらしいデメリットは見つからなかった
以上のように、チコリコーヒーのデメリットを調べたものの、正直デメリットらしいデメリットは見当たりませんでした。
- 商品単価が高いワケでもないし
- 入手困難なわけでもない
そのため、コーヒーの代替飲料して、1日1~2杯を目安に飲む分には、なんら問題がないどころか、メリットが多い飲み物だと思いました。
チコリコーヒーの効果とメリット4選
では、デメリットについて把握したところで、チコリコーヒーにはどんな効果やメリットがあるかも確認しましょう!
水溶性食物繊維が豊富、便秘対策に
チコリには、水溶性食物繊維の“イヌリン”が豊富に含まれています。
チコリコーヒーも、焙煎度合によっては、このイヌリンを摂取できるとのこと。
食物繊維を摂取することで腸内環境が整い、便秘の解消や、ダイエット効果が期待できます。
デトックス効果で、むくみ予防
利尿作用や、便の排出を促す効果があることから、チコリコーヒーはデトックスにも効果的といわれています。
体内の余分な水分や老廃物の排出を促すことから、むくみにも効果的です。
肝臓を労わり、飲みすぎ対策に
チコリコーヒーには、肝臓を保護したり、肝機能を高める効果があるとのこと。
ただし、具体的にどのような成分にこれらの効果があるかまでは、調べがつきませんでした。
古くから「肝臓の友」として親しまれているとのことなので、飲みすぎが気になる時にもいいかもしれません。
ノンカフェイン、カフェイン絶ちに
私の思うチコリコーヒー最大のメリットは「ノンカフェインでコーヒー風味を味わえる」ところだと思います。
カフェインには、覚醒作用や興奮作用、利尿作用など良い効果がある反面、取り過ぎは体に負担がかかる原因となります。
詳しくはこちらの記事もご覧ください。
参考:【カフェイン断ち】カフェインを控えるだけで起こった嬉しい効果5選
好きな人は分かると思いますが、カフェインを取らないためとはいえ、コーヒーを我慢するのって結構苦痛なんですよね。
「ならデカフェにすれば?」と思うかもしれませんが…。
フレーバーも味もしっかり残ったデカフェコーヒーって、、、結構高いんですよ。
それなら大人しくコーヒー飲むよ、ってなっちゃうんですよね。
その点、チコリコーヒーはコーヒーの雰囲気を感じながら、体にも良いという嬉しいおまけつき。
「コーヒーを我慢してカフェインを抜く」というより、「体に良いチコリコーヒーを選択して飲んでいる」という主体的な感覚が、何よりのメリットだと思います。
そもそもチコリコーヒーとは?チコリの根を乾燥させたハーブティー
では、ここで「そもそもチコリコーヒーってなに?」というところも解説したいと思います。
簡単に言ってしまうと、チコリコーヒーはハーブティーの一種で、チコリの根っこを乾燥させて焙煎したものです。
チコリはサラダとしても食べられる野菜
チコリコーヒーの説明の前に、まずは「チコリ(チコリー)」の説明から。
チコリは白菜に似た見た目のキク科の野菜で、ヨーロッパを中心に食用されています。
日本でも、北海道、岐阜県、埼玉県で栽培されているとのことですが…
残念ながら、スーパーでは見たことはないですね。
サクっとした歯ざわりで、独特の苦みが特徴とのこと。
また、チコリ自体も利尿作用やデトックス効果など、健康効果に優れた野菜らしいです。
見つけたら食べて見たいですね~
チコリコーヒーの歴史:ヨーロッパで発展した飲料
チコリコーヒーの歴史は所説あるようですが、最も古いものだと約5,000年前の古代エジプトや古代ローマ時代に、既に根の部分を食べていた記録があるそうです。
ただし、コーヒーとして飲んでいたかは不明。
参考:日本食料新聞「帝人「イヌリン」特集:コーヒー代替飲料などにも「イヌリン」」
1777年「コーヒー禁止令」
時代は進み、1777年、プロイセン(現ドイツ)のフリードリヒ2世は、国民がコーヒーを飲みすぎ貨幣が国外に流通することを危惧し「コーヒー禁止令」を発令します。
この時、代替飲料として庶民に親しまれたのが、チコリの根を乾燥・焙煎したものや、大麦を使った代替コーヒーでした。
恐らくこれがチコリコーヒーの原型でしょう。
「コーヒー禁止令」は20年ほど続いたものの、フリードリヒ2世の死後解除されたようです。
1806年「大陸封鎖令」
次にヨーロッパ全土でチコリコーヒーが活躍したのが、1806年、フランス皇帝ナポレオン1世がヨーロッパとイギリスの貿易を禁止した「大陸封鎖令」です。
この時もヨーロッパ国内でコーヒー豆の供給が途絶え、代替飲料としてチコリコーヒーが飲まれていたそうです。
その歴史の流れから、現在でもフランスでは、チコリコーヒーが親しまれているそうです。
また、チコリコーヒーについて検索すると「ニューオーリンズの名物」としてもでてきます。
これも当時フランスの植民地であった影響から、チコリコーヒーが飲まれていたことが由来の1つのようです。
歴史と情熱が生んだチコリコーヒー
…こうやって調べてみると、チコリコーヒーは、「どうしてもコーヒーが飲みたい!!」という情熱と、飽くなき探求心が生んだ代替飲料だということがわかりますね。
だって根っこを焙煎したらコーヒーになるなんて…思いつかないですよね。
確かに、今後20年、絶対にコーヒーが飲めないという状況でチコリコーヒーを飲んだら、それっぽい味に感動すると思います。
チコリコーヒーの飲み方はドリップでOK!
では次に、チコリコーヒーの飲み方についてご紹介します。
先に、私の買ったチコリコーヒーはこちら、ドリップタイプのものです。
2袋入って1,000円以下、お得です。
こうやって見ると、コーヒーと変わらないですよね~。
こんな感じで、コーヒーのようにドリップして飲みます。
チコリ1kg(200g×5)フランス産は、濃く抽出されるため、コーヒー計量スプーン半分程度で大丈夫です。
こんな感じででき上り。
コーヒー好きとしては、ドリップできるのが嬉しいです。
…ちなみに、ドリップが面倒なら溶かして飲めるパウダータイプもあります。
チコリコーヒーはまずくはないけど…!?
では、気になるチコリコーヒーの“味”について解説していきます。
やっぱりここが一番気になりますよね(笑)
香り:甘みのある独特な香り
まずは焙煎したチコリコーヒーの香りから。
けっこう独特で、時間がたった風味の抜けたコーヒー豆に、甘みをつけたような香りです。
…こうやって書くとまずそうですね(笑)
(※個人の感想です)
やっぱり植物の根っこなだけあり、ちょっと漢方っぽいような、ブラックのチョコレートのような、なんとも独特な感じです。
香りはコーヒーっぽくないです。
計量スプーン半分でドリップ:◎美味しい
まずは、コーヒー計量スプーン半分でドリップしたブラックチコリコーヒーの味について。
ブラックなのにほんのりとした甘みがあります。
苦みと少しの酸味を感じるので、たしかに、コーヒーに近い味わいを楽しめます。
甘みも、ただ“甘い”というより、カラメルのような焦げ感のある甘みですね。
ブラックコーヒーとは違うものの、これならストレートでも美味しく飲めます。
計量スプーン1杯でドリップ:×まずい
次に、コーヒー計量スプーン1杯で濃いめにドリップ。
…これは・・・ちょっと無理な味ですね(笑)
かなり苦めに抽出したコーヒー(エスプレッソに近い)にカラメルソースを入れたような味です。しかもちょっと漢方っぽい。
コーヒーというより、「カフェオレベース」をそのまま飲んだ感じ。
計量スプーン1杯でドリップ:ミルクを入れると◎
ストレートだと正直まずくてあれですが…
ミルクを入れると、ウソみたいに美味しくなります。
カラメルのような甘みがあり、なおかつコクもあるので、ちょっと贅沢に作ったカフェオレのような味わいに早変わり。
砂糖を使っていないのに甘みがあって、満足感もあります。
お砂糖が入っていないから、口の中に甘みが残らず、後味がすっきりしているところもポイントです。
ミルクを入れる前提なら、コーヒーよりもチコリコーヒーの方が好きですね。
もうね、チコリコーヒーは絶対ミルク入れたほうが良いですよ。
これはハマりますね。
・・・ここまで読んで「やっぱり普通のコーヒーが飲みたい人」と思った方は「澤井珈琲のカフェインレスコーヒーは豆の種類が選べる!おいしくて大満足◎」の記事もご覧ください!
チコリコーヒーの口コミを紹介
と、ここまで味の感想を書きましたが…
私が味音痴だと話にならないので、口コミも載せておきますね。
美味しい
牛乳を加えるとすごく美味しいです。様子見で400グラムにしましたが、次は1キロ買います。
思っているより少量で濃く出ます。抽出方はコーヒー豆と同量をドリップコーヒーみたいに落とすのが美味しいです。お茶のようにお湯に漬けておくと少し酸味を感じます。
ありがたい
昔吉祥寺のカフェ横尾さんで飲んだチコリコーヒーのカフェオレが本当に美味しかった。もちろんコクとか深みはかなわないですが、この値段でチコリコーヒーが買えるなんて感激です。毎日毎日チコリのカフェオレを飲んで1kg分飲みきったのでリピート購入です。
毎日飲んでいます
濃いめに煮出して3杯/日 飲んでいます。
コーヒーが手離せなかったのですが、こちらで満足のためようやく脱カフェイン
することができました。
明らかに睡眠の質が変わって、身体が楽です。
また購入したいと思います。
普通の珈琲よりも好きです(*^_^*)
他の人のレビュー通り、普通の珈琲よりも少し苦味が強いです。
でも、その苦味が癖になって美味しいですヽ(^○^)ノ
濃い目に出して豆乳を入れても美味しいです(*^_^*)
昔、中津川市で買ったチコリ茶に半年くらいはまっていました。
中津川市のチコリ茶よりもこれの方がだいぶ安いし美味しいです(〃’ω`〃)
…こんな感じで「まずくて無理!」という口コミはありませんでした。
ただ、ドリップ量には注意が必要ですね。
とりあえず、味音痴じゃなくて良かったです(笑)
まとめ:チコリコーヒーで無理なくカフェインレス生活
以上が、チコリコーヒーのデメリットとメリット、味や飲み方についてでした。
デメリットらしいデメリットもなく、ミルクを入れると美味しく飲めるチコリコーヒーは、「コーヒーを飲みたい!」という情熱が生み出した飲み物と言えそうです。
実際に飲んでみると、コーヒーに近のに甘みを感じる独特な味わいで、すっかりハマってしまいました。
カフェインレス生活の強い味方ですね。
最後までご覧いただきまして、ありがとうございました。
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